コンバーチブルでも「見事な本物」 ポルシェ911 GT3 S/C(2) ダイナミックな能力そのまま 運転の喜びに一切の影なし

公開 : 2026.08.06 18:10

オープントップの見事に本物なGT3

だがこれには、まったく確証はない。公道では、肩の高さで感じるようなボディの動きは、細かな挙動を把握することに繋がる。つまり、それだけ911 GT3 S/Cの走りが素晴らしいことを表している。

プレウニンガーの主張通り、GT3のフリをしたカブリオレではなく、本物のGT3へ仕上がっている。世界屈指の完成度を誇るドライバーズカーの、見事なソフトトップ版。運転の喜びに、一切の影はない。

ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)
ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)

番外編:911 GT3 S/Cの細かな違い

先述の通り、911 GT3 S/Cが背負う電動ソフトトップ単体は、クーペのスチール製ルーフより30kgしか重くない。911 ターボS カブリオレ譲りの機構で、2本の主要な構造部分はマグネシウム製。前後のフレームにも、マグネシウムが用いられている。

ドアは911 S/T譲りのカーボン製だが、アルミ並みの高精度での成形は難しく、デザインは見直されている。スポーツシートも、ボディ側へ格納されるエアバッグへ対応させるため、再設計されたという。

ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)
ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)

専用オプションのストリートスタイル・パッケージでは、丁寧に編まれたクロスでシートが仕立てられる。1平方メートル当たり、666mぶんの素材が用いられるそうだ。

ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)のスペック

英国価格:20万6245ポンド(約4331万円)
全長:4570mm
全幅:1852mm
全高:1279mm
最高速度:312km/h
0-100km/h加速:3.9秒
燃費:7.3km/L
CO2排出量:310g/km
車両重量:1497kg
パワートレイン:水平対向6気筒3996cc 自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:510ps/8500rpm
最大トルク:45.8kg-m/6250rpm
ギアボックス:6速マニュアル/後輪駆動

ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)
ポルシェ911 GT3 S/C(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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