ロールス・ロイスがワンオフモデル『ファントム・ハミングバード』公開 アバロンシェル象嵌細工でハチドリの光彩を表現
公開 : 2026.09.22 17:05
ロールス・ロイスが、とある顧客の希望で制作したワンオフモデル『ファントム・ハミングバード』を公開。ブランド史上初の試みであるアワビ貝の真珠層を用いた象嵌細工で、車両のテーマである『ハチドリ』の光彩を表現しました。
自然界の輝きを表現したワンオフのファントム
ロールス・ロイスは、ファントム・エクステンデッドをベースとするプライベート・コミッション『ファントム・ハミングバード』を発表した。
このビスポーク車両は、ある顧客が妻へのオマージュとしてオーダーしたもので、『ロールス・ロイス・プライベート・オフィス・ドバイ』を通じて具現化された。

『ハミングバード(ハチドリ)』と名付けられたこの特別なファントム・エクステンデッドは、自然界の精緻な美を讃えるために構想されたという。
本コミッションにおけるハイライトは、ロールス・ロイス史上初めての試みとなる『アバロンシェル・マルケトリー』の採用である。
アワビ貝の真珠層が持つ青緑色の虹彩を活かし、ハチドリの羽毛が見せる光彩が象嵌細工によって繊細に表現されている。
さらにエクステリアには、手描きのハチドリがコーチライン上にあしらわれるなど、一貫したテーマで車両全体が統一されている。
9か月をかけて完成したマルケトリー
インテリアには、繊細な象嵌細工で表現された、飛翔するハチドリを描いた左右のピクニック・テーブルと、植物モチーフを配したリアシート間のウォーターフォール・パネルが備わる。
ハチドリのモチーフは53片、植物モチーフには84片ものアバロンシェルとマザー・オブ・パールのパーツが用いられ、そのデザインを精緻に構成されている。

非常に薄く割れやすいアバロンシェルを扱うため、このデザインの開発には、6回に及ぶ試作と9か月以上の時間が費やされた。
薄く加工されたアバロンシェルとマザー・オブ・パールは、完成寸法より0.06mmだけ大きくレーザーカットされる。
その後、職人の手作業により正確な形状へと微調整、各パーツの縁は継ぎ目が見えなくなるまで丹念に仕上げられ、ベニヤの中に確実かつ繊細に埋め込まれる。
3つのパネル全体の制作時間は45時間にもおよび、卓越したクラフトマンシップにより、この唯一無二のマルケトリーが完成した。
自然の色で構成されたインテリア
インテリアは、マルケトリーの輝きを引き立てるために、綿密に選定された素材と色調が組み合わされた。
3つのマルケトリー・パネルのベースには『アッシュ・バール』を採用、ピクニック・テーブルのモチーフには、デザインを構成する重要な要素として、1本の原木から切り出された『シルバー・バーチ』が用いられた。

シートには、『クリーム・ライト』のレザーを基調に、『モカシン』と『タン』のディテールが組み合わされたほか、『シーシェル』カラーのカーペットと『スターライト・ヘッドライナー』によって優雅で洗練された室内空間が創出された。













