試乗時の電費はカタログ値超え マツダCX-6e(2) ウェルビーイング体現の走行感 後輪駆動らしい好バランスが滲む
公開 : 2026.09.22 18:10
パワートレインとプラットフォームをマツダ6eと共有する、クロスオーバーのCX-6eが欧州市場へされました。見惚れるほど美しいスタイリングに、ウェルビーイングを体現したような走行感を、UK編集部が確認します。
もくじ
ー漸進的なアクセルレスポンスでコンフォート
ー後輪駆動らしいバランスの良さを滲ませる
ー試乗時の電費は5.9km/kWhでカタログ値超え
ーウェルビーイングを体現したかのような魅力
ーマツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)のスペック
漸進的なアクセルレスポンスでコンフォート
欧州で販売されるマツダCX-6eは、258psと29.5kg-mの駆動用モーターをリアに搭載した1択のみ。車重は2130kgと軽くなく、0-100km/h加速は19インチ・ホイールを履いた仕様で7.9秒。バッテリーEVへ想像するような、ロケットダッシュはしない。
試乗したタクミプラス・グレードでは、21インチへホイールは大きくなり、8.1秒へ僅かに低下する。そのかわり、漸進的なアクセルレスポンスで非常にコンフォート。扱いやすく、日常的な環境へ優しく馴染む。

走行中は、人工的なモーター音が、スピーカーから控えめなボリュームで再生される。クルマとの一体感を、巧妙に増しているように思えた。もう少し、積極的にこのサウンドは活用しても良さそうだ。
最高速度は185km/h。ドイツのアウトバーンでは、実際に長時間そのスピードを維持しつつ、車内の静寂性は感心するほど保たれていた。リアピラーの形状や小さなサイドカメラが、風切り音を抑えていたことは明らかだ。
後輪駆動らしいバランスの良さを滲ませる
回生ブレーキは、タッチモニター上で4段階から効きを選べる。完全なワンペダルドライブには対応しないが、中間の設定でも自然な減速感で速度管理しやすい。ステアリングホイール裏に、パドルがあればうれしい。
シャシーは、欧州の道路環境やドライバーの好みに合わせてチューニングされており、その結果は良好。特にステアリングは滑らかに反応し、直感的に操れる。一方で、後輪駆動の特性を生かした意欲的なコーナリングは、電子制御が抑え込む。

ファミリークロスオーバーとして、納得できるものではある。それでも、発表会ではマツダ・ロードスターへ通じる人馬一体の哲学へ触れられていただけに、もう少し高い自由度が与えられてもいい。後輪駆動らしい、バランスの良さを滲ませるだけに。
乗り心地は、ドイツの路面が平滑だったこともあり、概ね好印象。石畳などが多い市街地では、落ち着きに若干欠けるようではあったが。
試乗時の電費は5.9km/kWhでカタログ値超え
運転支援システムは、欧州仕様として改良されているが、もう少し手を加えても良さそう。車線維持支援は、片側交互通行の区間や幅員の狭い田舎道などで混乱しがち。ドライバーの意図へ逆らうように、ステアリングへ介入が入ることがあった。
ただし、過剰に反応気味なドライバー監視も含めて、不要な機能はタッチモニター上で個別にオフにできる。ステアリングホイール上のボタンにその内容を登録すれば、ワンプッシュで済ませることもできる。

CX-6eの最大の強みとなりそうなのが、充実装備でプレミアムな雰囲気ながら、英国価格が4万2990ポンド(約894万円)からと、お手頃なこと。ヘッドアップディスプレイも巨大なガラスルーフも、運転支援システムも、このお値段に含まれている。
しかも、急速充電は200kWと充分。アウトバーンも走らせた試乗時の電費は、磨かれた空力が貢献し、5.9km/kWhとカタログ値を超えていた。



































































































































































