サルーンの6eと技術共有で航続距離482km マツダCX-6e(1) 見惚れる美貌に機能性あり 充実装備でコスパの満足度高し

公開 : 2026.09.22 18:05

パワートレインとプラットフォームをマツダ6eと共有する、クロスオーバーのCX-6eが欧州市場へされました。見惚れるほど美しいスタイリングに、ウェルビーイングを体現したような走行感を、UK編集部が確認します。

パワートレインとプラットフォームは6eと共通

バッテリーEVでは、まだ決定的な成功作を生み出せていないマツダ。個性的なクロスオーバー、MX-30 EVは魅力的なモデルといえたが、実用には物足りない内容だった。サルーンの6eは、中国の長安汽車との共作であることを、カバーできていない。

ここへ次の1手として登場したのが、中型クロスオーバーのCX-6e。中国では既に、EZ-60の名で販売が始まっている。そちらでは、1.5Lエンジンのレンジエクステンダー仕様も選択できるが、欧州へ導入されるのは純粋なバッテリーEVのみとなる。

マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)
マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)

パワートレインとプラットフォームは、6eと共通。駆動用バッテリーはLFPセルで、容量は77.0kWhあり、リアアクスルを駆動するモーターは258psと29.5kg-mを発揮する。航続距離は、WLTP値で482kmが主張される。

機能性も備わった美しいスタイリング

スタイリングは、6eのように見惚れるほど素晴らしい。ドイツ西部、オーバーウルゼルに拠点を置く、マツダのデザインスタジオが深く関与したことは間違いない。ディティールも見入るほど美しく、しっかり機能性も備わる。

デイライトが灯るフロントグリルの上には、スリムなエアダクトが仕込まれ、目線を低く落とせばちゃんと気流を導く構造なのがわかる。サイドウインドウも後端が内側へ絞られ、リアピラー部のエアダクトを空気が流れる。

マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)
マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)

塗装色は、定番のソウル・レッドも設定されるが、先行予約で人気なのは優雅なナイトフォール・バイオレットだという。シルバーなど、ありふれた色を選ぶのは惜しい。印象は、まるでコンセプトカーのよう。デザイン賞を期待できるかも。

全長は4850mm、全幅が1935mm、全高が1620mmで、クラス的にはアウディQ6 e-トロンやBMW iX3などに並ぶ。だが、英国価格は1万ポンド(約208万円)ほど安い。最上位グレードではアルミホイールが21インチで、ドアミラーはカメラが担う。

超ワイドなモニターへ集約されたインターフェイス

ドアを開くと、素材はクラス最高水準にあり、細部の仕上げも上質。巨大なパノラミック・ガラスルーフが標準で、カラーリングも含めて、不足ない高級感が醸し出されている。タクミプラス・グレードの試乗車は、ツートーンの配色が印象的だった。

しかし、長安汽車のディーパルS07との共通点も見えてくる。特に、殆どの車載機能がワイドな26.0インチ・タッチモニターへ集約されたインターフェイスは、マツダらしくないといえる。ダッシュボードの造形は、シンプルで美しいのだが。

マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)
マツダCX-6e タクミプラス(欧州仕様)

操作へ慣れることはできるとしても、タッチモニターと物理スイッチの良好なバランスは、別にあるのではないだろうか。一瞬のよそ見でドライバー監視機能が警告してくる設定も、望ましいとは思えない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    スティーブン・ドビー

    Stephen Dobie

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

マツダCX-6eの前後関係

前後関係をもっとみる

関連テーマ

おすすめ記事