ルノー好調続く 2030年までに年間200万台達成へ EV販売は81%増、新型『トゥインゴ』も反響大

公開 : 2026.07.27 07:25

既存顧客の維持にAI活用

しかし、セガル氏は、売上を継続的に伸ばすためには製品のブラッシュアップだけでなく、現在のルノーオーナーがクルマを買い替える際、再びルノーを選んでもらうようにすることが重要だと述べた。

「新規顧客を開拓することも重要ですが、既存顧客を維持する方が容易です。過去には、お客様が新ブランドの魅力に惹かれて他社へ乗り換えてしまうという流出もありましたが、これを減らしたい。ある種のロイヤリティ・プログラムのようなものを通じて、既存のお客様を維持する体制を整えることに注力しています」

ルノー・トゥインゴ
ルノー・トゥインゴ

セガル氏は、このロイヤリティ・プログラムを「欧州に参入してきた新規参入企業にはまだできないこと」と捉えている。

買い替え時期を迎えた顧客に提示するPCP(個人契約プラン)やその他のファイナンスプランを改善することが、重要な焦点となっている。残価がまだ高いタイミングを見極め、支払い条件を改善できると考えている。

「当社の販売品質に関する方針は残価に基づいています。残価が高ければ、お客様に新車への乗り換えを提案できます。これは双方にとってメリットがあります。お客様にとっては新車の月々の支払いプランを見直すことができ、当社にとっては中古車販売でディーラーの利益を確保できるのです」

買い替えの提案時期を最適化

ルノーが重きを置いているのは、残価の向上に加え、こうした提案のタイミングを顧客一人ひとりに個別で最適化することだ。セガル氏は次のように述べている。

「現在、当社の “ゴールデンモーメント(最適なタイミング)” は少々画一的です。契約終了の12か月前にお客様に連絡を取るようにしていますが、AIを活用すれば改善できるでしょう。車両自体に関する情報、走行距離、メンテナンス状況といった顧客情報を収集する能力を強化し、よりスマートに、的確なタイミングで “ゴールデンオファー(最適な提案)” を提示できるように取り組んでいます」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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