新型『日産リーフ・ニスモ』開発者たちが語る深い話 EVでハイパフォーマンスをどう表現する?
公開 : 2026.07.30 12:05
Cd値を悪化させずにダウンフォースを強化
ニスモは性能向上のための形作りを進めているが、中でもCd値を悪化させずにダウンフォースを強化することを目指している。しかし、SUVやクロスオーバータイプのクルマは車体後方の面積が大きいのでダウンフォース強化は難しい。
そこで今回採用したダックテールスポイラーは、エッジの位置をベース車より約40mm後方に伸ばし、車体後方に発生する渦を後方に飛ばすことでドラッグを低減、ダウンフォースを強化させた。

さらに、リアバンパー下にボートシェイプアンダースポイラーを装着してリアタイヤ後ろで発生する渦を防ぎ、空気の流れを整流してドラッグの低減とダウンフォースの強化を図っている。細かい工夫だがぜひ注目して欲しいと、森田氏は語る。
あらゆる状況で気持ち良く、速く、安心して楽しめる
そして成富氏。EVは重いバッテリーを床下に積んでいることからそもそも低重心で、しかもモーターゆえ応答が素早い。つまりスポーツカーとしての資質はある。そんなクルマとの一体感を、ドライバーだけでなく助手席や後席の人にも感じてもらいたいとリーフ・ニスモは開発された。
ニスモ・ロードカーの頂点にはレーシングカーがあり、その下にはGT-RやZのようなサーキットも走って楽しめるクルマがある。しかしEVのSUVであるリーフ・ニスモは、ストリートユースで気持ち良く、速く、安心して楽しめるクルマを目指している。

それはつまり、様々なシチュエーションでも4輪にきちんとトラクションをかけて走れるということだ。
ベース車のリーフは新世代の高剛性プラットフォームとパワートレーンを採用。そこへ先に作られたアリア・ニスモからのフィードバック、モータースポーツ由来の経験、匠と呼ばれるチューニングドライバーの感性などを併せ込むことで、『意のままに軽快に走る』リーフ・ニスモが生まれた。
しかし、EVは車両重量が重いため、これに加速度が加わった『力』をいかにコントロールするかが苦労した点でもあった。
座面の角度をミリ単位でチューニング
インテリアを黒基調にしたのは運転に集中しやすい環境とするためで、レカロ製シートは座面の角度をミリ単位でチューニングして、背中と座面に伝わる荷重の分散や脚に加わる力などをバランスさせてクルマとの一体感を図った。そんなこだわりが、各所にあるという。
『より速く』、『気持ち良く』、『安心して』という性能を実現するために、様々な専用部品も開発された。回生用パドルシフトも採用したことで、グライダーのような滑空する走りや、スポーツドライビングにも対応するという。

非常にいいクルマに仕上がったのでぜひ多くの人に乗ってもらいたいと、成富氏。彼らのこだわりが詰まったリーフ・ニスモ。その走りを堪能できる日が楽しみだ。























































































