新型『レンジローバー・スポーツ・エレクトリック』の最終プロトタイプを「味見」 多くの面でエンジン版を凌ぐ可能性

公開 : 2026.08.31 18:55

路面へ吸い付くような高速コーナリング

舗装路では、重心の低さが好感触。背の高いレンジローバーは、高速カーブで腰高感を伴うのに対し、路面へ吸い付くよう。ステアリングはスワリが良く、手応えが頼もしい。

前後のモーターは同一特性らしいが、カーブからの立ち上がりではリア側が積極的にパワーを展開。後輪駆動寄りの挙動が好ましい。急な加速時には、ステアリングへ影響が出るトルクステアも感取されたが。

レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)
レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)

乗り心地は、レンジローバーの記憶を踏まえると、もう少ししなやかでも良さそう。少なくとも、砂利道は穏やかに走破していた。

キャビンは、例によって上質な素材で居心地に優れ、運転姿勢も理想的。センターコンソールを覆う巨大なグロスブラックのパネルと、エアコンやドライブモードの操作が集約されたタッチモニターが、心象の足を引っ張るかもしれない。

エンジン版を多くの面で凌ぐ可能性は高い

パワートレインの特性や、オンロードでの洗練度を踏まえれば、エンジン版を多くの面で凌ぐ可能性の高い、レンジローバー・スポーツ・エレクトリック。走りは一層滑らかで、運転が楽しく、悪路でも非常に有能だと考えられる。

エンジン特有の感覚的な充足感は得られず、トレーラーを牽引すれば航続距離は一気に短くなる可能性は高い。ただし、ほぼ同じ見た目で、V8ガソリンエンジンやディーゼルエンジン仕様も当面は併売される。量産版へ試乗するまで、未知の領域も多い。

レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)
レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)

レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)のスペック

英国価格:10万ポンド(約2150万円/予想)
全長:4946mm(エンジン版)
全幅:1990mm(エンジン版)
全高:1820mm(エンジン版)
最高速度:209km/h(予想)
0-100km/h加速:4.4秒(予想)
航続距離:610km(予想)
電費:4.6km/kWh(予想)
CO2排出量:−g/km
車両重量:2700kg(予想)
パワートレイン:ツイン永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:118.5kWh
急速充電能力:−kW(DC)
最高出力:550ps
最大トルク:86.5kg-m
ギアボックス:1速リダクション/四輪駆動

レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)
レンジローバー・スポーツ・エレクトリック 550PS(プロトタイプ)

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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