どんなクルマとも違う2台のFF アウトウニオン1000SとパナールPL17(1) フランスらしい曲線美 シトロエン傘下で消えたブランド

公開 : 2026.09.12 17:45

851ccでも交通の流れをリードできるほど活発

ただし、これは初期のPL17のみの特長。華やかな装飾は、年を経る毎に省かれていった。フランスではフロントヒンジが義務化され、リアヒンジのドアも生産初期に限られている。女性では特に、ヒンジは前の方が乗り降りしやすいはず。

フラットなフロアにコラムシフトで、シートはフラットなベンチ。キャビンは広いものの、定員通り6名が座るには、小柄な人でなければ難しい。サイドサポートはなく、カーブでは身体がスルスル滑る。メーターパネルや操作系の配置が、非常に特殊だ。

パナールPL17(1959~1965年/英国仕様)
パナールPL17(1959~1965年/英国仕様)    ジャック・ハリソン(Jack Harrison)

後席側には、灰皿と室内灯。背もたれは倒せる。エンジンの排熱を利用したヒーターもあり、最低限必要な装備は揃っている。

バウマンが高く評価するのは、851ccの2気筒エンジンでも交通の流れをリードできるほど活発に走ること。トルクが太く、驚くほど余裕を感じる。ドラムブレーキは頼もしく効き、コラムシフトも変速しやすい。常用する3速と4速は、滑らかに切り替えられる。

この続きは、アウトウニオン1000SとパナールPL17(2)にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    アンドリュー・ロバーツ

    Andrew Roberts

    英国編集部ライター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

アウトウニオン1000SとパナールPL17の前後関係

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