毎日付き合いやすいクロスオーバー 日産リーフ 75kWh(2) 柔らかサスで乗り心地良好 賢明な1択でもベストバイに達せず

公開 : 2026.09.14 18:10

ライバルに届かない航続距離と急速充電

航続距離は、残念ながらライバルに届かず。今回の試乗では約400km走れているが、かなり好条件な気候での数字。特筆すべき強みではないだろう。急速充電は150kWまで。実際に試したが、これも50%を過ぎた辺りから低速になっていた。

英国価格は、52.9kWhのバッテリーで2万8849ポンド(約620万円)から。航続距離は、カタログ値で450kmが主張される。75.0kWhの試乗車は3万6249ポンド(約779万円)だが、3750ポンド(約80万円)の補助金を加味すれば、競合よりお手頃だ。

日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)
日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)

トリムグレードは、中級のエンゲージ+以上がおすすめ。僅かな予算の上乗せで、ステアリングヒーターにシートヒーター、ひと回り大きいタッチモニターなどを得られる。

賢明な選択肢だが、完成度のより高い競合はいる

近年の日産は、新モデルの登場頻度が少ない。3代目リーフが、非常に重要な存在であることは疑いようがない。クラスをリードする能力が、求められていたといえる。

確かにモダンな雰囲気で、自然な操縦性は好印象で、乗り心地も良い。速度管理しやすく、普段使いしやすい電動クロスオーバーだといえる。タッチモニターのシステムも扱いやすい。それでも、ライバルより明確に秀でているわけでもない。

日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)
日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)

航続距離や急速充電は、平均止まり。車内空間のパッケージングにも、改善の余地はある。ブレーキは、より強めたいところ。ライバルが多い同クラスの中で、賢明な選択肢には仕上がっている。だが、より完成度の高いモデルも存在はしている。

日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)のスペック

英国価格:3万6249ポンド(約779万円)
全長:4350mm
全幅:1810mm
全高:1550mm
最高速度:160km/h
0-100km/h加速:7.6秒
航続距離:350km(高速)/519km(市街地)
電費:4.6km/kWh(高速)/6.9km/kWh(市街地)
CO2排出量:−g/km
車両重量:1946kg
パワートレイン:永久磁石同期モーター
駆動用バッテリー:75.0kWh
急速充電能力:150kW(DC)
最高出力:217ps
最大トルク:36.1kg-m
ギアボックス:1速リダクション/前輪駆動

日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)
日産リーフ 75kWh エボルブ(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    役職:ロードテスター
    ベルギー出身。AUTOCARのロードテスターとして、小型車からスーパーカーまであらゆるクルマを運転し、レビューや比較テストを執筆する。いつも巻尺を振り回し、徹底的な調査を行う。クルマの真価を見極め、他人が見逃すような欠点を見つけることも得意だ。自動車業界関連の出版物の編集経験を経て、2021年に AUTOCAR に移籍。これまで運転した中で最高のクルマは、つい最近までトヨタGR86だったが、今はE28世代のBMW M5に惚れている。
  • 翻訳

    中嶋けんじ

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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