ジェンセン、ブリストルにマーコス 英国名門ブランドの相次ぐ復活 果たして成功するのか?【UK編集部コラム】

公開 : 2026.09.11 17:05

2つの企業がそれぞれ復活を目指すマーコス

一方、先週初めて知ったところによると、マーコスの復活計画は1つだけでなく、2つの別々の計画があるようだ。

マーコス・モーター・カンパニーは、ブランド名とロゴの使用権、新車の生産権、そしてヘリテージ関連の管理権を保有していると主張しており、『モスキート』(写真)と呼ばれる小型スポーツカーを開発中だ。一方、マーコス・カーズは、まもなく発売予定の『マンティコア』が「フェラーリマクラーレンを打ち負かす」と述べている。

マーコス・プロジェクト・モスキート
マーコス・プロジェクト・モスキート    マーコス・モーター・カンパニー

2人のスパイダーマンがお互いに指を差しているインターネット・ミームのように、この矛盾を解決するのは決して容易なことではなさそうだ。

閑話休題。なぜ、これほど頻繁にブランド復活劇がみられるのだろうか? 既存のブランド名を持つことのステータス性は理解できる。何しろ、元JLRデザイン責任者のジェリー・マクガバン氏が最近AUTOCARの取材で語ったように、「ヘリテージ(伝統)はラグジュアリーブランドにとって常に重要」だからだ。

ヘリテージだけでは不十分

しかし、ヘリテージだけでは不十分だ。アストン マーティンロータス、マクラーレン、あるいはモーガンでさえも、自動車業界においてこれほど豊かなヘリテージを持ちながら、依然として大きな利益を上げることができていない。

こう書くと、筆者が復活した自動車メーカーや、過去のブランド価値を利用しようとしている企業を嫌っているように聞こえるかもしれない。

しかし、そんなことはない。6.8L V8のジェンセンや、V10のブリストル、あるいは新しいマーコスについて文句を言うほど意地悪な人間がどこにいるだろうか。彼らが成功したら、それは素晴らしいことだと思う。ただ、筆者はそこまで楽観的になれないだけだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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