エンジンを救う欧州最後の希望(前編) トヨタやBMWが推進する再生可能燃料 人気高まるドロップイン CO2削減に向けた現実的な一歩?

公開 : 2026.11.02 11:45

HVO100は排出量を最大90%削減

欧州トヨタは、政府にはバイオ燃料への課税を軽減し、価格をさらに引き下げる権限があると主張している。CO2排出量の削減というメリットを考えると、それだけの価値は十分にあるという。

BMWグループのグローバル・サステナビリティ責任者であるグレン・シュミット氏はAUTOCARに対し、「化石燃料を動力源とする内燃機関の問題点は、数百万年前に閉じ込められていたCO2を放出してしまうことです。HVO100の場合は循環サイクルが非常に短いため、CO2排出量を最大90%削減できます」と語っている。

BMWもトヨタと同様にマルチパワートレイン戦略を採用している。
BMWもトヨタと同様にマルチパワートレイン戦略を採用している。    BMW

欧州の自動車メーカーは、これらの新しい燃料が持つCO2削減効果を武器に、2035年以降も欧州で一部の内燃機関車の販売を認めるよう政府に対して働きかけている。

欧州自動車工業会(ACEA)は、欧州連合(EU)に対し、CO2削減目標の達成において「再生可能燃料の役割を認識する」よう求めている。一方のEUは、中国製の低価格EVに欧州の競争優位性を譲ることなく、削減目標を堅持する方法を模索しているところだ。

(翻訳者注釈:この記事は「後編」へ続きます)

記事に関わった人々

  • 執筆

    ニック・ギブス

    Nick Gibbs

    英国編集部ビジネス担当記者
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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