システムをオフにしても、直進時に伝えてくる情報量は希薄であり、アウトバーンを走らせた際には不安を感じてしまった。

ただこれらの不満を覆い隠すほど、乗り心地と鼻先の反応がいい。ドイツの強豪もかくやの出来栄えである。

ツーソンはスポーティネスをまったく謳っていないが、プラットフォームはネジレ剛性が48%も増している。また、極めてナチュラルな4WDシステムが優れた影響をもたらしているようだ。

40.8kg-mの最大トルクもミドル・レンジのパンチ力に明確に作用している。4000rpmからうえのパワーを求めずに済むほどである。

■「買い」か?

わざわざツーソンにモデル名を戻したことが、どのように作用するかは不明であるが、様変わりした外観とその他の完成度の高さは、ヒュンダイのSUVが飛躍的に良くなったことを示している。

マナーの良さ、静粛性、快適性は、日産やフォードを怯えさせることになるのは間違いない。

「買い」だ。

(ニック・カケット)

ツーソン2.0 CRDi

価格	£30,845(594万円)
最高速度	201km/h
0-100km/h加速	9.9秒
燃費	17.0km/ℓ
CO2排出量	154g/km
乾燥重量	1662kg
エンジン	直列4気筒1995ccターボ・ディーゼル
最高出力	185ps/4000rpm
最大トルク	40.8kg-m/1750-2750rpm
ギアボックス	6速マニュアル