BMW 320d Mスポーツ

公開 : 2015.09.01 23:50  更新 : 2017.05.23 10:25

興味深いのはジャガーXEやもうすぐ登場のアウディA4に合わせて2.0ℓのモジュラー・ディーゼルが経済性とパフォーマンスを高めたという点。

エフィシエント・ダイナミクス・テクノロジーなる技術を投入することにより、パワーとトルクは6psと2.1kg-mの向上を果たした。CO2排出量は111g/km、燃料消費率は23.8km/ℓに至った。

■どんな感じ?

数値だけでみればわずかな成長にしか思えないが、もともとが筋骨隆々のエンジンだっただけに、さらに肉厚なものになったと感じる。特に8速ATとの組み合わせであればMTよりも0-100km/hタイムは0.1秒短くなる。明らかに速くなったと感じる。

洗練性はジャガーのもつインジニウム・ユニットと同程度。音量はメルセデスC200が搭載するブルーテックと同じくらいである。外から聞けばガラガラと音がするが、中にいるかぎり5シリーズと同等の静粛性だといえる。

一方のハンドリングに関してはXEに乗ったあとだと、‘クラス随一のハンドリング・カー’ というウリ文句が揺らぐ。ステアリングとサスペンション(Mスポーツは10mm低く、硬い)はリチューンされたとのことだが、素直にクラス随一とは言いがたい。

テスト車にはオプションの可変ダンパーと19インチのホイールが組み合わされていた。したがって常に硬い。たしかにコントロールはし易いのだが、コンフォート・モードでも結構キツイ。

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