トヨタ・プリウス・プロトタイプ

公開 : 2015.11.20 23:50  更新 : 2021.01.28 18:21

もちろんプリウスは、パフォーマンスをアピールするクルマではないし、そもそもわれわれが普段英国内でやっているような激しいドライビングをすれば燃費そのものが破綻してしまう。

しかしながら、先代に比べて遥かに安定していることは確か。ステアリングも常に精緻な印象であるし、コーナリング時にヒヤリとすることもなくフラットだ。

ブレーキも同様に良くなっており、制動力にも安心できる。踏んだ際の足に伝わる感触もナチュラルなうえ、これまでの回生システムの ‘違和感’ ももう感じない。

荒れた路面ではハーシュネスを伝えやすかったサスペンションも改善済みとのことだが、こちらはなめらかなサーキットの路面では試すことができなかった。

これに関しては、悪名高き英国の道で後日じっくり確かめることにしよう。

■「買い」か?

ソケットを介した充電を必要としないハイブリッドを望み、高速道路よりも市街地を移動することが多いのであれば、考慮の価値あり。

特に社用車として購入すれば恩恵を受けやすいだろう。

しかしながら、より質感のたかいガソリン/ディーゼルのライバルのことを考えると、£23,295(439万円)はちょっと高価だ。

改善の数は多かれど、進歩は網羅的に少しずつ。これでもかと売れた先代のことを考えると、現行モデルもまた好成績をおさめるのだろうが。

(文・マット・バート 撮影・前田恵介、トヨタ自動車)

トヨタ・プリウス・プロトタイプ

価格 NA
最高速度 NA
0-100km/h加速 NA
燃費 40km/ℓ(目標値・一部グレード)
CO2排出量 70g/km
乾燥重量 1360kg
エンジン 直列4気筒1797cc + モーター
エンジン最高出力 98ps/5200rpm
エンジン最大トルク 14.5kg-m/3600rpm
モーター最高出力 72ps
モーター最大トルク 16.6kg-m


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