フェラーリ・カリフォルニアTハンドリング・スペチアーレ

公開 : 2016.03.16 23:45  更新 : 2017.05.29 18:52

ハンドリング・パッケージならではの密な一体感もやみつきになるし、新式のエグゾースト・システムのゾクゾクするような依存性ある音を聴きつづけると、体は心地よい麻痺感覚に陥っていく。

たしかにプッシュすると、過給器のヒューヒューといった音が目立つことは否定しないが、これもまた、コックピットに座る者の気持ちを高まらせてくれる。

市街地の乗り心地は、(凹凸に比較的神経質に反応する点を含めて)同じ。限界付近ではむしろ安定感が増し、コンフォート/スポーツ・モードの対応域は広くなっているようだ。それぞれの差別化もはっきりとしている。

グランドツアラーからスポーツカーになることをフェラーリが目指したのであれば、成功例といえよう。

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