ミニ・クーパーSコンバーチブル

公開 : 2016.04.18 23:50  更新 : 2017.05.29 19:14

そういったサイズの拡大にもかかわらず、3ドア・ハッチバックが3代目にモデルチェンジしたときほどボディが大きくなった実感が鮮烈でないのは、コンバーチブル独自の形状を持つソフトトップとボディ部分との絶妙なバランス、などによるものだろう。

日本で発売された3代目ミニ・コンバーチブルにはクーパー、クーパーSの2モデルがあり、いずれも6段AT仕様でプライスは342万円と397万円。さらにその上に未発売だがジョン・クーパー・ワークスも後に登場予定で、こちらも6段ATで483万円とのこと。

■どんな感じ?

どんよりと曇って小雨も舞っていた東京を出て試乗会ベースの三浦半島、佐島に着いてみると、薄日も差す絶好のオープン日和。試乗車にはクーパーとクーパーSがあったが、メルティング・シルバー・メタリックに塗られた後者を選んで早速そのオープン・コクピットへ。

試乗車は42万円也のDEBUTパッケージその他、総計88.4万円に達するオプションを満載したクルマで、モルト・ブラウン色のレザーチェスター張りスポーツ・シートに身体をあずけて、いざ出撃。おおおおお、なんだこりゃあ、標準は17インチなのに対してオプションの18インチ・タイヤを履いているにもかかわらず、乗り心地の感じいいこと!

サスペンションは決して柔らかいわけではないのだが、オープン・ボディの剛性と脚の硬さのバランスが絶妙なのだろう、なんとも角の取れた乗り心地なのだ。しかも、路面の鋭い突起をタイヤが越えるときには、さすがにボディがブルッと震えるが、それ以外にはオープンゆえのボディの緩さを実感させられることもない。

この日のテスト・ルートには、存分にコーナリングを味わえるようなワインディングはなかったが、それにもかかわらず、ステアフィールがいい感じなのが印象に残った。たとえコーナーを攻めていなくても、路面の感触をはっきりとドライバーに伝えてくるのである。その結果、特に飛ばしていなくても、スポーツライクなクルマをドライビングしている実感を得ることができるのが好ましい。

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