メルセデス・ベンツSLK250 CDI スポーツ

公開 : 2012.02.22 14:31  更新 : 2017.05.13 12:53

■どんなクルマ?

ディーゼル・カブリオレはもはや謎でも何でもありません。オイルバーナーの改良が著しく、しかもそのパフォーマンスにおいてもディーゼルのほうが望ましい結果になっているため、既に新車の販売の半数以上がディーゼル・モデルなのであるから。

メルセデスがその小型ロードスターに201bhpの4ツインターボ4気筒ディーゼルを選んだのも、スポーツカーとはいえランニング・コストを無視できなくなったからという理由もある。

SLK250 CDIはシングルクラッチの7速オートマチック・ギアボックス「7G」を標準で装備している。ちなみに、われわれがテストしたのは10mm車高が落とされ、18インチ・アロイ・ホイールを履くスポーツ・モデルである。

■どんな感じ?

エンスージァスティックなドライブに少しばかり無関心であるのであれば、それはなかなかいい感じと言えよう。通常のドライブでは、このパワー・トレインは、ガソリン・エンジンよりもまとまりがある。ギアレシオも洗練されており、扱いにくいギア・ポジションを選んでしまうようなことはない。簡単に言えば、経済性を気にすることなく、クルージングができるクルマだということだ。

もし活発なパワーを望むのであれば、51.0kg-mのトルクが中速域での素晴らしい力を発揮してくれる。SLKはドライバーにリラックスを与えながらも急速な加速を味あわせてくれるのだ。

もちろん、すべてが良い知らせというわけではない。ルーフを開けていようと閉めていようと、エンジン・ノイズが耳に入ってきてしまうのは問題だ。クルージング中は良いものの、この小さなディーゼルは総じてノイジーである。ディーゼルのサウンドトラックが、コンバーチブルというオープン・スタイルと戦っているようでもある。

乗り心地は、行き当たりばったりという感じが強い。特に街乗りでは硬く、ダンピングに繊細さが足りない。また、オプションのダイレクト・ステアリング(215ポンド=2.7万円)は速度感応型のステアリング・レスポンスを与えてくれるはずだが、それほど素晴らしいとは思えなかった。旅行程度であれば快適だが、魅力的なものだとは思えなかったのである。

■「買い」か?

SLKがドライバーを失望させることはないだろう。しかし、そのディーゼルの騒音と、なんの変哲もないパワーには、時折いらいらさせられてしまう。とはいうものの、高い各部のフィニッシュと、フォールディング・トップの素晴らしさは魅力的だ。非力なアウディTTと比べても良い印象だ。更に、24.1km/lという高い経済性と132g/kmというCo2排出量には惹きつけられてしまう。

もし、あなたがSLK250 CDIを購入しようと考えるのなら、ここでテストしたオプションのスポーツ・モデルという選択があるということをよく考えて欲しい。また、カップ・ホルダー、パーキング・センサー、オート・ワイパー、ヒーテッド・シートのために更にエクストラなコストを払わなければならないことも考えにいれなくてはならない。

スタンダートなブルー・エフィシェンシー・モデルなら、その乗り心地と引換に4,000ポンド(50万円)安く手に入るのだが。

(ヴィッキー・パロット)

メルセデス・ベンツSLK250 CDI AMGスポーツ

価格 36,250ポンド(456万円) テスト車両は47,605ポンド(600万円)
最高速度 243km/h
0-100km/h加速 6.7秒
燃費 24.1km/l
Co2排出量 132g/km
乾燥重量 1590kg
エンジン 直4 2143ccツイン・ターボ・ディーゼル
最高出力 201bhp/4200rpm
最大トルク 51.0kg-m/1600rpm-2500rpm
ギアボックス 7速オートマティック

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