ソシエ・デ・アルピーヌ・ケータハムがキックオフ

公開 : 2012.11.06 16:55  更新 : 2017.06.01 01:05

ルノーとケータハムの合弁事業によって、2015年あるいは2016年に2台のライトウエイト2シーター・スポーツが発売されることとなった。ルノーはディエップにあるアルピーヌの工場で働く300人を、ルノーとケータハム出資比率50:50という新しいビジネスに投資する。その事業は、1977年以降、最近までルノーの副社長だったバーナード・オリヴィエによって導かれることとなる。

ルノーのCEO、カルロス・ゴーンは「ケータハムとのこの革新的な提携は、長年の希望を具現化することとなる。アルピーヌのDNAが引き継がれたスポーツカーの製造は、ディエップの持つ専門知識を発揮する場となろう。」と語っている。

現在、ルノーとケータハムはF-1の世界でタイアップしているが、それは1990年代にルノーとウイリアムズとのタイアップよりも非常に深い関係となる。

ソシエ・デ・オートモビル・アルピーヌ・ケータハム(SAAC)と呼ばれるこのプロジェクトは、A110というかつての軽量2シーター・スポーツから大きく影響を受けている。最近登場したスペース・フレームと400bhpのエンジンを持つメガーヌ・カップ・レーサーとはまったく異なるカテゴリーのクルマが造られることとなる。

アルピーヌとケータハムは、ボディ・パネル、シャシー・チューニング、そしてそのキャラクターはまったく異なるクルマでありながら、リア・ドライブのコンポーネンツを共有する。ルノーはA110を思わせるクーペ・モデルを、そしてケータハムはオープン・モデルを製作する。

SAACのCEOとなったバーナード・オリヴィエは、「双方の株主から信頼されていることを非常に光栄に思う。それぞれのクルマのロードマップは非常に明快で単純だ。アルピーヌ、ケータハム、それぞれのDNAが尊重されたクルマづくりになるだろう。」

そのモデルがミドエンジンあるいはリア・エンジンになるかは、まだ明らかにされていない。ただ、ルノーのプロダクト・チーフであるカルロス・タバレスによれば、リア・ドライブであることは明白だとしている。また、そのエンジンについても、タバレスは250bhp程度になるだろうとしている。おそらく、共にルノーの1.6リッター(クリオRSの場合200bhp)をターボで過給したものとなるに違いない。

もう一つの可能性としては、265bhpを発揮する2リッターのメガーヌ・カップ用を使用することだ。

SAACの概要の多くはまだ秘密のままで、その生産台数なども明らかにされていない。しかし、エンジニアリングは既に進行しているようで、ケータハムは、コアとなるエンジニアとして、ロータスからエリーゼを開発したトニー・シュートをスカウトしている。また、F-1デザイナー、マイク・ガスコインも加わる予定だ。

もちろん、解決しなければならない問題も多い。ディエップの労働者はまだこの合弁事業に転属していないし、ひょっとしたら組合が反対するかもしれない。しかし、ディエップは柔軟な工場でもある。現在はルノースポーツ・クリオを製作しながら、RSトゥインゴとRSメガーヌも手がけている。過去には、エスパスMPVやメガーヌ・コンバーチブルの製作に携わったこともある。

このタイアップについて、ケータハムのトニー・フェルナンデスは以下のように語った。

「F-1において、われわれの他には、フェラーリとマクラーレンがロードゴーイング・モデルを作成している。しかし、それは非常に高価なモデルだ。われわれの造り出すクルマは、値段の手頃さがセールスポイントである。そのクオリティと価格のバランスがとれているのであれば、不況といった条件を関係なく売れるクルマとなるだろう。」

また、フェルナンデスはAUTOCARに、「最終的な野心は、ポルシェが行なってきたような、主力スポーツカー・ブランドとなることだし、可能であれば、SUVやシティカーも製造したい。しかし、それにはまだまだ長い道のりがある。」とも語っている。

ケータハムのガスコインは、現在、スーパーセブンに搭載されているシグマ、デュラテックという2種類のフォード・エンジンについては「この契約は生きているしキープしていきたと考えている。しかし、それが何時まで続くかは分からないし、その価格が何時まで保たれるかもわからない。もしルノーとのリレーションシップが明確になるのであれば、そのエンジンを選ぶ可能性もあることは確かだ」と語った。

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