アルピーヌ A290 GT(2) 0-100km/h加速7.3秒 公道へドンピシャなシャシー 現実的お値段で出色EVは作れる
公開 : 2026.03.18 18:10
新生アルピーヌの第2弾、電動ホットハッチのA290 シングルモーターの前輪駆動で176psか218ps 0-100km/h加速7.3秒の瞬発的な速度上昇 公道へドンピシャなシャシー UK編集部が試乗
もくじ
ー瞬発的な速度上昇で、0-100km/h加速7.3秒
ー公道を活発に走るのにドンピシャなシャシー
ーサーキット・モードが欲しい? 実航続は225km
ー現実的な価格で優秀な電動ホットハッチは作れる
ーアルピーヌ A290 GT(英国仕様)のスペック
瞬発的な速度上昇で、0-100km/h加速7.3秒
2026年に日本上陸が始まると予想される、アルピーヌ A290。今回はエントリーグレードのGTで、走りの印象を確かめていこう。
最高出力は176psで、1980年代のホットハッチが叶えていた、130ps/tというパワーウエイトレシオには届かない。ルノー・クリオ・ウィリアムズは、150ps/tに達していた。そう考えると速さに疑問が湧きそうだが、最大トルクは28.9kg-mもある。

ローンチコントロールは、左足でブレーキペダルを踏みながら、ステアリングホイールの「OV」レバーを長押しすれば発動。アクセルペダルを押し込みつつ左足を緩めれば、A290は突進を始める。ドラマチックさは、エンジンモデルを超えないとしても。
速度上昇は瞬発的。試乗日は小雨が降り、路面は冷え切っていたものの、0-100km/h加速を7.3秒でこなした。80km/hから128km/hへの中間加速も、7.2秒。これは2013年に登場した、先代クリオ(ルーテシア)のR.S.へ並ぶ速さといえる。
公道を活発に走るのにドンピシャなシャシー
回生ブレーキの効きは、どのモードでも穏やか。そのかわり、ブレーキペダルの感触はソリッドで、制動力の発生はリニア。直感的にスピードを落とせる。
シャシーの特性は、公道を活発に走るのにドンピシャ。ステアリングはアルピーヌ専用チューニングを受けており、タイヤの挙動をつぶさに伝える。適度にクイックで、好ましい重さがあり、路面変化も感じ取れ、意欲的にカーブへ飛び込みたいと思わせる。

ヘアピンでフロントを巻き込めば、リアは期待通りに追従。高負荷時の大胆なアクセルオフでは、リフトオフ・オーバーステアも誘え、しなやかで軽快な身のこなしが気持ちイイ。低速域での乗り心地は硬めだが、市街地もキビキビと移動できる。
サーキット・モードが欲しい? 実航続は225km
スタビリティ・コントロールはオンかオフを選べるが、サーキットを想定した、アグレッシブな設定があっても良いだろう。オフなら、ステアリングとブレーキのタイミングで、テールを流すことも不可能ではないが、限界領域での挙動は若干不安定に思えた。
フロントタイヤのトラクションが追いつかず、狙い通りにノーズを向け、加速へ移ることが難しい場面がある。トルクベクタリング機能も、実装する余地はある。もっとも、こんな内容へ迫れるほど完成度は高い。

英国ではバッテリーEVの補助金対象で、A290の価格競争力は高い。同等の装備を組んだミニ・クーパー SEと、ほぼ横並び。アバルト500eは更にお安いが、ボディが小柄で、航続距離や実用性では届いていない。
実際の航続距離は、高速道路も含めた条件で225km。2026年の英国で、本当に魅力的な電動ホットハッチを選ぶには、受け入れざるを得ない妥協といえるだろう。






































































































































