2016年7月 自動車販売台数ランキング

2016.08.06

文・大貫直次郎

7月の新車販売は3カ月連続のマイナス。軽自動車の不振が続く

三菱自動車と日産自動車が主力の軽2シリーズの販売を再開し、新車販売の数字がどれだけ回復するかが注目された7月の自動車市場。しかし、結果は厳しいものとなった。自動車業界団体がまとめた2016年7月の全体での国内新車販売は、前年同月比2.2%減の41万5601台と3カ月連続でマイナスを記録。カテゴリー別では、登録車が同0.2%減の28万1753台と4カ月ぶりに前年割れとなり、一方の軽自動車は同6.3%減の13万3848台と19カ月連続でのマイナスとなった。市況について業界団体の関係者は「eKシリーズの生産・販売を再開した三菱自動車は軽自動車が前年同月比16.9%減、デイズ・シリーズとして供給を受ける日産は同33.4%減と、マイナス幅は縮小したものの依然として厳しい数字。他メーカーも軽自動車税増税後の販売減から脱し切れていない。一方で登録車は、新型車の販売が堅調なトヨタを除いて苦戦中。乗用車トータルで見ると、トヨタとダイハツを除く7メーカーが前年実績を下回ってしまった」と解説。今後の展開については、「夏以降、各メーカーが販売台数を伸ばせそうな新型車を相次いで発売する予定なので、それらがどれくらい市場に受け入れられるかがカギ。ただし、一部を除いて新型車効果が薄く、またユーザーの購入意欲も低調に推移しているため、楽観できない状況が続く。消費税増税が延期されたため、今年後半の駆け込み需要がないこともマイナス材料」と分析した。

車名別ランキングでは、新型に移行したトヨタ・プリウスが前年同月比197.1%増の2万7988台の好セールスを記録して8カ月連続での首位につく。続く第2位には1ランクアップでトヨタ・アクアが位置。第3位には1ランクダウンでホンダN-BOXが入った。トップ10を一覧すると、軽自動車は2車種にまで減り、残り8車種は登録車と、ここ最近にはない“登高軽低”の状況となる。また、販売を再開した日産デイズは同31.7%減の7521台で第13位に、三菱eKは同15.5%減の2641台で第38位にとどまった。

話題のニューモデルの動向も見ておこう。昨年7月に新型に切り替わったトヨタ・シエンタは同48.4%増を成し遂げて第5位に、発売1カ月で月販目標の3.3倍となる約1万6500台の受注を記録した新型トヨタ・パッソは同117.9%増で第8位にランクイン。7月にSKYACTIV-D 1.5やG-ベクタリング コントロールの採用といったマイナーチェンジを行ったマツダ・アクセラは同76.8%増で第32位に、6月にフロントデザインを大刷新するなどのマイナーチェンジを図ったトヨタ・エスティマは同111.4%増で第33位に、2月にハイブリッドモデルを追加したホンダ・オデッセイは同116.5%増で第36位に、2月に発売した新型コンパクトクロスオーバー車のスズキ・イグニスは第39位に位置する。また、4月にハイブリッドグレードを追加したトヨタ・オーリスは同99.0%増で第42位に入った。

2016年7月 車名別乗用車販売台数ランキング (日本自動車販売協会連合会発表)

メーカー モデル 台数
1 トヨタ プリウス 27,988
2 トヨタ アクア 15,748
3 トヨタ シエンタ 10,944
4 日産 ノート 9,711
5 ホンダ フィット 9,592
6 トヨタ パッソ 8,889
7 トヨタ カローラ 8,679
8 トヨタ ヴィッツ 8,569
9 トヨタ ヴォクシー 7,644
10 ホンダ ヴェゼル 6,295
11 ホンダ シャトル 4,933
12 マツダ デミオ 4,638
13 トヨタ ノア 4,497
14 ホンダ ステップワゴン 4,370
15 トヨタ エスクァイア 4,177
16 日産 エクストレイル 4,118
17 スズキ ソリオ 4,053
18 トヨタ ヴェルファイア 3,738
19 スバル インプレッサ 3,403
20 トヨタ ハリアー 3,340
21 マツダ アクセラ 3,216
22 トヨタ エスティマ 3,087
23 トヨタ アルファード 3,038
24 トヨタ クラウン 2,976
25 ホンダ オデッセイ 2,923
26 スズキ イグニス 2,410
27 トヨタ ランドクルーザーW 2,141
28 スズキ スイフト 1,987
29 トヨタ オーリス 1,867
30 トヨタ スペイド 1,835

輸入車の新規登録台数は4カ月連続の前年超え。VW/アウディはマイナス

輸入車の新車販売は回復基調が鮮明だ。7月の外国メーカー車の新規登録台数は前年同月比5.9%増の2万1828台と、4カ月連続での前年超え。日本メーカー車含でも同7.8%増の2万6338台とプラスを記録した。登録車に占める外国メーカー車のシェアは7.7%と7月単月の過去最高を達成する。市場動向についてJAIA関係者は、「輸入車販売は順調に回復軌道に乗っている。ただし、フォルクスワーゲンとアウディは排出ガス不正問題による影響でやや足踏み状態にあるようだ。価格帯では400万円以上のクラスが好調。エコカー減税の対象となるディーゼル車の人気も依然として高い」と説明した。

外国メーカーのブランド別成績では、前年同月比15.4%増の5046台の新規登録を達成したメルセデス・ベンツが17カ月連続でトップを維持する。第2位には同11.3%減(3726台)ながら1ランクアップを果たしたフォルクスワーゲンが位置。第3位には同14.1%増(3570台)でBMWが、第4位には同10.6%減(1900台)のマイナスに転じたアウディが入った。

7月は前月に引き続き、ドイツ4強以外のブランドの健闘も目立った。BMWミニが前年同月比14.3%増(1676台)、ボルボが同4.0%増(1099台)、ジープが同40.8%増(822台)、プジョーが同53.9%増(628台)、ポルシェが同18.1%増(568台)、フィアットが同9.4%増(479台)、スマートが同3337.5%増(275台)、ジャガーが同151.4%増(186台)、アバルトが同59.8%増(179台)、シトロエンが同7.4%増(145台)、シトロエンから分離したDSが同5.6%増(76台)の好セールスを成し遂げる。いずれのブランドもニューモデルの積極的なリリースや販売キャンペーンの強化などが効果を上げた。

2016年7月 車名別輸入車新規登録台数 (日本自動車輸入組合発表)

メーカー 7月 2016年累計
1 Mercedes-Benz 5,046 37,287
2 VW 3,727 28,806
3 BMW 3,570 28,209
4 Audi 1,900 16,037
5 BMW MINI 1,676 13,486
6 Nissan 1,822 10,998
7 Toyota 1,389 9,255
8 Volvo 1,128 8,275
9 Suzuki 924 5,385
10 Jeep 822 5,180
11 Peugeot 628 4,241
12 Fiat 479 4,024
13 Porsche 568 4,006
14 Mitsubishi 373 2,967
15 Renault 339 2,763
16 smart 275 2,448
17 Land Rover 183 1,968
18 Ford 312 1,651
19 Jaguar 186 1,476
20 Alfa Romeo 99 1,090
21 ABARTH 179 1,057
22 Citroen 145 1,006
23 Honda 2 770
24 DS 76 693
25 Maserati 78 653
26 Ferrari 76 414
27 Cadillac 37 365
28 Chevrolet 51 324
29 Lamborghini 30 228
30 BMW Alpina 25 219
31 Bentley 17 200
32 Chrysler 20 185
33 Dodge 35 184
34 Lotus 15 128
35 Rolls Royce 16 114
36 Aston Martin 14 113
37 Mclaren 14 86
38 Hyundai 21 84
39 Scania 6 63
40 GMC 3 21
41 Rover 3 20
42 Lancia 3 10
43 Hummer 8
44 Autobianchi 1 6
45 Buick 5
46 MG 2 5
47 Morgan 5
48 Unimog 3
49 Bugatti 2
50 Detomaso 2
51 Maybach 2
52 Pontiac 2
53 PROTON 1
Others 23 174
合計 26,338 196,704
 
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