アバルト124スパイダーを発表

2016.08.06

アバルト初のオープンスポーツモデルである124スパイダーの日本導入が発表された。アバルト124スパイダーはマツダ・ロードスターのアーキテクチャーを基に、アバルトのパワートレインと独自のデザインを開発した画期的なモデルだ。インポート・ブランドとして初の日本製スポーツモデルでもある。

アバルトがフィアット・グループに入り、初のモデルとして1972年に送りされたフィアット124アバルト・ラリーをオマージュとしたもので、往年のモデルのモチーフを基にデザインされている。最大の特徴はマツダ・ロードスターのアーキテクチャーをベースに、生産もマツダの本社工場にて行われることだ。スタイリング・デザイン、パワートレイン、室内装備・材料のほか、サスペンション・セッティングやステアリング・フィールはアバルトが独自に開発したもので、スタイリングのみならず乗り味もイタリア車として仕立て上げられている。開発に際してはアバルト・レーシング・チームの支援を受け、パフォーマンス、クラフトマンシップ、先進的な技術というアバルトならではの本質を追求している。

マツダ・ロードスターとの最大の違いは、アバルトの各モデル使用されている1.4ℓマルチエア4気筒ターボ・エンジンを搭載していることだ。最高出力は170psを発揮し、0〜100km/h加速は6.8秒(欧州仕様参考値)をマークする。またエンジンの回転数に応じて排気経路が変わり、心地よい深みのあるサウンドを実現する「レコードモンツァ・デュアルモード・エキゾーストシステム」がアクセサリー設定される。

トランスミッションは6速マニュアルと6速オートマティックの2タイプが用意される。マニュアルはストロークの短いダイレクトなシフト・フィーリングで正確な感触が特長。オートマチックはトルクコンバーター式で、入念なプログラミングを施すことによりレーシーな感覚を実現。セレクターレバーでの操作のほか、ステアリング・ホイールのパドルスイッチでも操作ができる。

パッケージングとしては、エンジンをフロント・アクスルより後方に配置するとともに、重量物を前後アクスル間に集中させ、優れた運動性能を発揮する。このほか機械式のセルフロッキング・ディファレンシャルを備え、確実なトラクションを確保している。

サスペンションは、フロントにダブル・ウィッシュボーン式、リヤに5アームのマルチリンク式を採用し、コーナリング時や減速時の安定性を高めるセッティングが施されている。また、ビルシュタイン製のモノチューブ・ショックアブソーバー、特別な設定のスプリング、より拡大されたアンチロールバーにより、最適なハンドリングを実現する。

このようにイタリア車の乗り味と、日本車のクオリティを備えるアバルト124スパイダーは、日本では生産拠点からの距離が最も近いことから魅力的な価格とされている。ボディカラーはホワイト(ソリッド)、レッド(ソリッド)、ブルー(メタリック)、パールホワイト(三層コート)の4色が設定されている。

価格は6速マニュアルが388.8万円(税込み)、6速オートマチックは399.6万円(税込み)とリーズナブルな設定が魅力だ。余談だがイタリア本国では4万ユーロ(約480万円)で販売されており、今回は日本が最大のメリットを受けたことになる。またオプションでレザーシート/ナビゲーション・パッケージが21.6万円(税込み)、メタリック/三層コート・ペイントが5.4万円(税込み)が用意されている。

このようにこれまでの輸入車の枠を飛び越えたアバルト124スパイダーは、2人乗りオープン・スポーツカーの新たなベンチマークとなるモデルといえよう。2016年10月8日から販売が開始される。

text & photo:Kazuhide Ueno (上野和秀)

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