ヒュンダイi10 1.2

公開 : 2016.12.28 05:35  更新 : 2021.03.05 21:38

室内は実用的で、いずれのパーツもガシリとしている。ただしデザインはライバルのようにキャラが立つものではないし、シャープな印象もない。

一方7.0インチのタッチスクリーンは、先代のモノクロのものより遥かによくなった。かんたんにスマートフォンをブルートゥース接続できるうえ、スクリーン上の表示もクリアで反応がよい。TomTom製のナビをベースとするシステムが、リアルタイムで道路状況を知らせてくれるのもよい。

■「買い」か?

i10の洗練されたライド、トップ・クラスの室内スペース、ほどほどのパワーは、この手のクルマを探すユーザーにとってありがたいだろう。くわえてインフォテイメント・システムが改良されたことも、シティカーとしての実力を高めている。

けれどフォルクスワーゲンUp!のような動的性能は望むべきではない。それにここ英国ではUp!のほうが£345(5万円)安く買える。燃料消費率もUp!のほうが優れているしCO2排出量も少ない。

あとは好みによって選ぶほかない。動的性能に満足したいならば、Up!を買うだろうし、実用性を優先するならi10といったところだ。

■日本版編集部の見立て

ヒュンダイの儲け頭のi10は、われわれが想像するよりもしっかりした造りがされているようだ。今回のフェイスリフトは主に装備面での充実で、メカニカル・パートは大きな変更を受けていない。安く実用的なシティカーを探しているなら最適な1第かもしれない。


ヒュンダイi10 1.2 プレミアム SE

価格 £12,800(184万円)
全長×全幅×全高 3665×1660×1500mm
最高速度 175km/h
0-100km/h加速 12.3秒
燃費 20.4km/ℓ
CO2排出量 114g/km
乾燥重量 941kg
エンジン 直列4気筒1248ccガソリン
最高出力 87ps/4000rpm
最大トルク 16.3kg-m/6000rpm
ギアボックス 5速マニュアル


▶ モーターショー / スコダ・シティゴ、イエティ、ラピッド・スペースバック “モンテカルロ”
▶ 海外初試乗 / フォルクスワーゲンUp! 1.0 TSI

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