‘いま旬のセダン’ 決定戦 ーー アルファ・ロメオ・ジュリア vs BMW 3シリーズ vs ジャガーXE

公開 : 2017.02.04 05:50  更新 : 2017.05.29 19:29

長らく待ち望まれたアルファ・ロメオのイカしたFRサルーンは、ついにジュリアとして具現化された。ディーゼル・モデルもラインナップするが、はたしてBMW 3シリーズやジャガーXEと肩を並べるデキになっているのだろうか?

アルファのFRセダンを、ずっと待ちつづけていた

アルファ・ロメオ・ジュリアは、長らく登場が期待されていたモデルだ。この日を、心から待ち望んでいた。皮肉ではない。

オフィスの天井を見つめ、このクルマでのドライブを心に思い描いた。思い描き続けたのだ。いったいどれほどの間、そうしていたのだろうか……。

159の生産終了からであれば5年だ。

しかし、旧態化して不人気だった前任モデルの消滅は、この渇望の本当の始まりではない。それ以前には、156と155があった。どちらも良くできたクルマではあったが、前輪駆動だった。

もし、走りはもちろん、生産台数でもミュンヘンに対抗しうるイタリア版BMWのようなブランドになりたいなら、アルファ・ロメオが作るべきはFRセダンだ。

フィアットが1980年代半ばに苦境のアルファ・ロメオを手に入れ、ランチアとの融合を図って以来、しかしFRセダンが造られることはなかった。

だが、われわれは確信している。昔取った杵柄。アルファ・ロメオは後輪駆動スポーツ・セダンの造り方を、きっと忘れてはいないはずだと。

その新型車にふさわしいインスピレーションを得るのに、アルファ・ロメオは苦労しなかった。ジュリアの名を、サラリと引用したのだ。

ジュリアは、まさにわれわれが求めているようなクルマだ。105系と呼ばれる1962年登場の4ドアは、アルファ・ロメオの名を世に知らしめた。

リアへと流れるようなデザインの軽量セダンで、ファンタスティックなツインカム・ユニットを搭載し後輪を駆動する。また、TIスーパーやヌオーヴァ・スーパーなど、記憶に残る呼称の数々が生まれたのも、初代ジュリアでのことだった。このFRアルファ・ロメオの金字塔はその後、1977年に生産を終了している。

それからほぼ40年。長い間漂い続けたジュリアの魂は、アルファ・ロメオの新たなフラッグシップ・セダンとして転生した。待ち遠しかった。試乗車の到着日は、むだに早朝出勤してしまったほどだ。もちろん、ライバル車の準備は万端整えておいた。


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