走ってみると、リーフ・スプリングはショック吸収性も良好なようで、リアから違和感のある動きは感じられず、スムーズでフラットな乗り心地が得られている印象だった。

一方、ターボとスーパーチャージャーで二重過給したエンジンは、320psと400Nmという数字から想像するほどの迫力は感じさせないものの、８ATを介して4輪にトルクを配分し、まったく充分なパフォーマンスを得ているといえる。

S90からV90に乗り移ると、テールゲートなどの開口部が大きい分、ボディ後半部がS90より若干緩い印象をうけた。と同時に、V90はリアに車高調整機能を持つエア・サスペンションを装着していたため、リーフ・スプリングのS90と比べると乗り心地はよりソフトな感触だった。

試乗コースの条件からいって、コーナリング云々については明確に判断できる材料を持たないが、ステアリングの感触はなかなか締まったものだったということは、報告しておこう。