買収劇を “深読み” PSAにオペル/ヴォクゾールを手放したGM

2017.03.07

PSAグループがゼネラル・モータースからオペル/ヴォクゾールを買収したことが発表された。

プジョー、シトロエン、DSを持つPSAグループが、ゼネラル・モータースからオペルおよびヴォクゾール・ブランドを買収した。総額22億ユーロ(2650億円)というこの取引の詳細を追ってみよう。

懸念は退職者の年金 どちらが持つの?

最大の問題は、退職金のために用意されている積立金、つまり年金基金だったという。オペル/ヴォクゾールの退職者に退職金を支払うとなると、£75億(1兆円)の資金が不足するとされた。この金額の一部をPSAとしてはGMに持って欲しいと要求している。

ヴォクゾールは生き残れるか?

レポートによれば、PSAによる買収後も、ヴォクゾールの英国工場を合理化しないとされている。

ヴォクゾールは、今、親会社がゼネラル・モータース・ヨーロッパからPSAに移ることに怯えている。というのも、売却によって、ブランド自体が再構築されることや、多数の失業者を出すのではという不安から逃れられないからだ。

しかし、伝えられるところによれば、英国のビジネス・エネルギー産業戦略大臣のグレッグ・クラークと、GMのプレジデント、ダン・アンマン、そして、ヴォクゾールのマネージング・ディレクター、ロリー・ハーベイとの3者による会談の席で、「ヴォクゾールの合理化は行わない」ということが確認されたという。

ただし、不安はまだある。

オペル・ブランドの本拠はドイツのまま

同じような不安は、ドイツのオペル側でも広がっている。しかし、プジョー、シトロエン、DSを傘下に持つPSAグループのCEO、カルロス・タバレスは、買収後もオペルはドイツの会社のままだと、コメントしている。

GMは、オペル・ブランドを売却することで一時的には損失となるが、長期的にみればPSAにオペルを売却するほうが正しいと判断をしたのだ。

 

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