マツダCX-5 2.2ℓディーゼル試乗記 「注目ゆえの憂鬱」とは? ティグアンを例に

公開 : 2017.06.15 11:10

■「買い」か?

まずはライバルを封じ込めよ

機能面において、否定する材料はない。エンジンの大きな変更が不在であることを除けば、CX-5のフェイスリフトは、称賛に値する。

エンターテインメントというほどではないが、乗り味の熟成は相当なものである。むろん内外装の効果的な刷新も褒めたい。サイズも適当であり、実用性にも長けている。

マツダ車に共通する現実的な問題は、クルマ自体にではなく、その価格にある。

ここ英国では、多くの人が求める£31,395(447万円)の4輪駆動の「スポーツ・ナビ」というグレードのCX-5とDSGオートマティックを備える、190psを発揮する2.0ℓTDI 4Motion SEティグアンの間に大きな価格の差はない。

感覚的な喜びを持ち出しても、この2車の間に大きな差はなくなりつつある。しかし、CX-5の憂鬱は、その出来に反して、クラスリーダーと競うのではなく、その他大勢のライバルと競わなければいけないことであろう。まずは。


マツダCX-5 2.2D AWD スポーツ・ナビ

価格 £31,395(447万円)
全長×全幅×全高 4550×1840×1680mm
最高速度 206km/h
0-100km/h加速 9.0秒
燃費 18.5km/ℓ
CO2排出量 142g/km
乾燥重量 1732kg
エンジン 直列4気筒2191ccターボディーゼル
最高出力 175ps/4500rpm
最大トルク 42.8kg-m/2000rpm
ギアボックス 6速マニュアル

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