オークションの読み方 「シルバーストン・クラシックレースカー・セール2017」
最終更新日:2017.08.07
BTCCの名優たちが集結
ツーリングカーではイギリスの人気ドライバーであるティム・ハーベイが過去に乗ったマシンが出品され、注目を集めた。1989-90年のBTCCで乗り、両年ともシリーズ3位を記録したフォード・シエラRS500は2847万円まで競り上がり、1991年のBTCCで3勝を挙げたBMW E30 M3は2136万円で終了している。
このほかマクラーレンで製作しシュニッツァーチームからBTCCに参戦した1997年BMW 320(E36)STW マクラーレンは1347万円を記録している。変わったところではBTCCにトヨタUKからエントリーし2輪レーサーのバリー・シーンが乗ったヒストリーを持つ1985年トヨタ・スープラ・グループAツーリングカーが出品されたが流札し、現在982万円で販売されている(3ページ目参照)。
ラリーカーも百花繚乱
ラリーカーではほとんど姿を見せないヒルマン・インプ・ワークス・ラリーカーが出品された。1967年のモンテカルロ、チューリップ、RACの各ラリーに参戦したヒストリーを持つが、知る人ぞ知るというマイナー存在のため最低落札額まで届かず流れてしまい、491万円で販売中。
’90年代半ばにはグループA仕様のローバー・ミニがWRCに数多くチャレンジした。1995年のRACラリーと1997年のサファリラリーに挑んだミニ・クーパー・サファリ・ラリーカーは272万円で落札されている。
このほかフィアットのワークスラリーカーでアバルトが製作した2005年フィアット・アバルト・プント・スーパー1600は、ほとんど流通しないだけに575万円まで値を上げた。
ラリーカーカテゴリーの華となったのがおなじみのランチア・デルタHF インテグラーレ16V-Evo ワークスカーだ。1990年に16V仕様で製作されて参戦したのち、Evoが登場してからはファクトリーでEvo仕様に改装されたもの。ユハ・カンクネンが乗ったヒストリーを持つだけに、このオークションの最高落札額となる3285万円を記録した。
このほかにも新旧のコンペティションモデルが用意された。その出品者の全貌は次ページでご紹介しよう。
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