VWアルテオン、日本国内試乗 「賢い消費」に焦点 購入は「待ち」

公開 : 2017.12.10 10:40  更新 : 2017.12.15 13:53

「買い」か?

価格がアウディA4に接近 装備で勝負

600万円のフォルクスワーゲン、というのは丸い四角のようである。と、いつまでも考えているべきではあるまい。ひとはなりたいと思うものに、いつかなる。目的地を決めて地道に歩き続ければ、千里の道といえども、いつか必ず到達する、と信じたい。

「国民車」という意味のブランド名がいま、ウォルフスブルグに覆いかぶさっている。

かねてより、このドイツの国民車ブランドはプレミアム・クラスへの進出を図ってきた。労働賃金の高いドイツ国内で生産する限り、割高になるのだから、目指すはプレミアム方向にしかない。アルテオンはピエヒ時代から続く、VWにとって何度目かの挑戦作である。

かっこよくて実用的でコスパが高い。なにせアウディA4よりもでっかいボディで、599万円である。A4セダンの2.0TFSIクワトロ・スポーツは624万円で、あれ、なあんだ25万円しか違わない。

意外と高いのは、冒頭に記したナパレザーのシートやらマッサージ機能やら大径ホイールやらによるもので、つまりこうやってなんやかんやと装備をつけて、得ですよ、得ですよ、とプレミアム価格に迫ろうという戦略である。

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