三菱エクリプス・クロス4WDを英国で評価 低めの価格設定ながら装備は充実

公開 : 2018.02.16 11:10  更新 : 2018.02.16 13:15

三菱エクリプス・クロスの英国試乗記です。前輪駆動と6速マニュアル/4輪駆動とCVTの2本立ての英国仕様。価格設定やトリムレベルなど、日本との違いにも注目です。ハンドリング重視かつディーゼルの存在を無視していないのは英国ならでは。総合的な評価は?

もくじ

どんなクルマ?
三菱独自開発による重要な1台
充実した装備に加え、三菱らしいS-AWCを搭載

どんな感じ?
かつてのイメージより車内の質感は向上
冴えないドライブトレインながら高速巡航は安定
乗り心地はクロスオーバーらしい質感

「買い」か?
総合的には否定する要素が少ない

スペック
三菱エクリプス・クロス4WDのスペック

どんなクルマ?

三菱独自開発による重要な1台

今回試乗するこのモデルは、おそらく三菱自動車が単独で企画し、設計、製造される最後のクルマとなるだろう。

と言っても心配はご無用。ダカールラリーで幾多の勝利を重ねてきた自動車メーカーが幕を閉じるわけではない。むしろ、ルノー日産アライアンスの一員となることで、ふんだんなプラットフォームやパワートレインなどの共有を見込めると考えていい。

このエクリプス・クロスは、コンパクトなASX(RVR)と、アーキテクチャーを共有しているフルサイズのアウトランダーの間を埋める、ミドルサイズ・クロスオーバーとして重要なモデルとなる。おそらく収益の面でも期待できるはず。

スターティングプライスはかなり挑戦的で、2万1000ポンド(318万円)からと、お手頃になっており、上位グレードでも2万8000ポンド(425万円)を下回る見込み。ライバルが非常に多く存在している、全長4.5m程度のクロスオーバーとしては、重要な数字と言える。

モーターショーでのコンセプトカーのデザイン要素を、量産モデルに展開するという戦略をとっている。フロントバンパーのクロームメッキは若干安っぽくも見えるが、金属的な雰囲気はカッコ良くも見える。デザイナーは、ひとつのアルミニウムの塊から削り出したように見えるスタイリングを目指したと言うが、その意図は伝わってくる。

リアガラスはトヨタプリウスのように上下に分割されている。テールライトのガーニッシュが幅広く収まっているだけでなく、優れた視界も確保している。

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