アストン・ヴァンキッシュ・ザガート 実物大モデル登場 ビスポークの仕様決めに

公開 : 2018.05.10 17:40

モデル展開4種 それぞれの特徴

4つのモデルは合計325台が生産され、その内訳はクーペ、ヴォランテ、シューティングブレークがそれぞれ99台、残り28台がロードスターだ。フランクフルト・モーターショーで、すべてモデルが完売したと発表された。

4モデルともベースはヴァンキッシュSで、アストン マーティン製の自然吸気5.0ℓV12ガソリンエンジンは、標準のヴァンキッシュよりも27ps増しの600psを発揮する。なお、組み合わされるトランスミッションはタッチトロニックIIIと呼ばれている。

それぞれのモデルに合わせてうまくチューニングされたアダプティブ・ダンパーが搭載され、アストン マーティンによれば、「ザガートはデザインと同じく、ひとつひとつが刺激的で脳裏に焼きつくような望外なドライビングの喜びを提供する」

クーペとヴォランテはそれぞれ0-100km/hを3.5秒、3.9秒でこなすが、スピードスターのコンバーチブル・システムやシューティングブレークのデザインは重量増を招くため、これらのモデルでは少々タイムが落ちるだろう。最高速はおよそ317km/hだ。

スピードスターの最も目を惹くデザインは「スピードハンプ」とよばれ、フロントシートの後ろに膨らみを持つ。これはザガートの「ダブルバブル」を表現しているが、その原点は1950年台にザガートのレーシングカーで用いられた、レーサーのヘルメットを収めるために膨らんだ屋根のデザインにある。

他のヴァンキッシュ・ザガートのモデルと同じく、スピードスターはカーボンファイバー製のボディパネルが使用される。テールライトはアストン マーティン・ヴァルカンからインスパイアされ、フロントグリルやリアベントのメッシュには、ザガートの「Z」の立体的なモチーフが繰り返し用いられている。

シューティングブレークはエステートのような見た目ながら、ツーシーターのままだ。しかしアストン マーティンによると、このクルマは「ひとり向けの、非常に実用的なGT」としてデザインされているらしい。

延長されたダブルバブルルーフにはガラスの切れ込みが入り、光がキャビン内に差し込むようになっている。リア部分の電動テールゲートを開けると、豪華に彩られたスペースが広がり、テーラードのバッグが収まっている。

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