VWが自律運転の先に見据えるもの 事故リスクゼロ、竹のクルマも? 独占取材

公開 : 2018.09.08 11:40

番外編2:フォルクスワーゲンのコネクティビティ

この10年、自動車業界はグーグル傘下のウェイモなどにリードを許している自律運転やコネクテッドカーといったハード技術の開発に力を注いできたと、ピーター・ウーダは話す。

さらに「ハードウェアに関して言えば、グループ全体で完成を目指してきました。その点ではトップだといえます。過去10年、徹底的に力を注いできたのですから、コネクティビティに関しては追いついていなければなりませんが、それでも、アップルといった企業が成し遂げてきたことを考えると、ネットワークやコネクティビティといった技術が自動車業界以外からもたらされたとしても、何ら驚きではありません。」とも話している。


フォルクスワーゲン・グループでは、自社のコネクテッドカーや自律運転技術の開発を行うため、テクノロジー企業のエヌビディアや、自動運転モデルのスタートアップ企業であるオーロラ・イノベーションズとの協業を進めている。

ウーダはスペシャリストたちと協業することの重要性を十分認識している。「複雑なシステムを単独でなんとかできると考えるのはナイーブに過ぎます。ドアを開けて、外部と協業し、他の意見を聞く必要があるのです」

「ハードウェアだけの問題であれば、われわれだけで対処できるかも知れませんが、さらなる発展は見込めません。外部とともに進めた方がよりスマートなやり方だと言えるでしょう」

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