試乗 ヒュンダイi30ファストバックN 274ps 低価格/低いルーフ以上の魅力

公開 : 2019.01.31 10:10  更新 : 2021.03.05 21:37

欧州のライバルモデルに真っ向から立ち向かうホットハッチ、ヒュンダイi30。優れたドライバーズカーでありながら、コストパフォーマンスの強みも備えています。ベースモデルの2017年の評価は燦々たるものでしたが、最新の高性能版「N」の評価は悪くはなさそうです。

もくじ

どんなクルマ?
ヒュンダイの高性能グレード、Nシリーズ
どんな感じ?
ハッチバックより若干柔らかいファストバック
調和の取れないシャシーセッティング
274psモデルでも3万ポンド(414万円)以下
「買い」か?
低価格と低いルーフだけが魅力ではない
スペック
ヒュンダイi30ファストバックNのスペック

どんなクルマ?

ヒュンダイの高性能グレード、Nシリーズ

韓国の自動車メーカー、ヒュンダイからハイパフォーマンス・モデルの登場は、英国の場合、当面ないようだ。その証拠が、今回のi30ファストバックNだといえる。i30ハッチバックNが発表されてから18ヶ月が経ち、英国以外ではヒュンダイ・ヴェロスターNという、シビック・タイプRの対抗馬にもなりそうなクルマが登場しているものの、英国に限ってはi30の話題しか聞こえてこないのだから。

あまり聞き慣れないであろう日本の読者のために説明すると、ヒュンダイの高性能グレードに付けられる称号が「N」となる。

既存オーナーの場合、手に入れてから1年半ほどだから、まだi30の買い替えを考える時期としては早い。しかし、積極的に技術的に刷新を加えるという手法は、賢明だと思う。ヒュンダイは自社のクルマに専用のコンポーネンツを多用しているため、しがらみなく短期間に様々な開発を展開できるのだろう。ドライブトレインやサスペンション、ステアリングラックや電子制御システムなど、このNブランドに搭載されているそれぞれがクルマを引き立て、前進を遂げているはず。

そしてヒュンダイから今回登場したのが、バージョン3.0とも呼ぶべき、i30ファストバックN。ベースにしているのは、英国に昨年導入されたクーペのようなスリークなi30ファストバック。エンジンは、ハッチバックNのパフォーマンス・パッケージに搭載されるものと同じ、「シータ」と呼ばれる2.0ℓのターボガソリン。また、電動パワーステアリングやアダプティブダンパー、ロック機構付きの電子制御式ディファレンシャル、アクティブエグゾーストなどもハッチバック・モデルと同様に採用されている。その仕上がりを確認してみよう。

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