どんな感じ？

シャシー周りをファインチューニング

スウェーデンの凍った道や氷の張った湖の上で、GLCの進化をどの程度確認できたかというと、正直にいうとはっきりはわからなかった。あまりに非日常的なコンディションで、フェイスリフト前の比較できるクルマもない状況では、どんな変化であっても正確に気付くことはほとんど不可能に近いと思う。

少なくともいえることは、クルマのキャラクターとしては大きな違いはなかったということ。GLCが2015年に発表された当時からのライバル、アウディQ5、BMW X3、ポルシェ・マカンなどもそのまま存在していることにも変わりはない。

コルプが説明するに、今回はあくまでも「ファイン・チューニング」のレベルだという。「シャシーのセッティングに関しては、スタンダードモデルの場合、大きな変更はありません。主な変更は、GLCクーペには標準装備されていて、GLCにもオプションで選択ができた、スポーツサスペンションになります。また、よりダイレクトなステアリングシステムを採用し、スプリングレートとダンパーを硬くし、運動性能を高めています」

スチールコイルを使用するスポーツサスペンションには、4種類の異なる設定が用意され、エアサスペンションも軽く手直しされている。また今回のテスト車両には簡単な偽装が施されていたが、バンパーやLEDヘッドライト、テールライトなどのデザインが新しくなったことは、黒いカモフラージュの上からでも気付くことができた。マイナーチェンジ前はオプションとなっていたクローム・パッケージが標準装備されるそうだ。

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