ロードテスト ボルボV60 ★★★★★★★★★☆

公開 : 2019.03.10 09:50

 

はじめに ▶ 意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 乗り味 ▶ スペック ▶ 結論

購入と維持 ★★★★★★★☆☆☆

アウディBMW、そしてメルセデスのようなプレミアムブランドへ真に対抗しうるポジションへ脱皮しようとするボルボの意図を考えれば、ここまで見てきた限りは成功していると思えるが、同時に高い値付けとなることも予期される。

新型はもっとも安い仕様でも3万1810ポンド(約477万円)で、先代V60の最廉価版と比較すれば8000ポンド(約120万円)ほど価格が上がっている。もっとも、標準装備の内容も質感もグレードアップしているのだが。

ナビゲーションシステム、17インチのアルミホイール、自動LEDヘッドライト、エアコン、電動テールゲート、そして満載の安全デバイスが、エントリーグレードのモメンタムでもすべてついてくる。しかも燃費もすばらしく、今回のツーリング燃費は15.3km/ℓを記録した。

残価の話をすると、オプション抜きで約549万円であるテスト車のD4モメンタム・プロは、必ずしも有望というわけではない。3年/5.8万km走行後は、42%となる見通し。しかし、同価格帯のライバルは、これより寂しい予想がなされている。たとえば、2019年モデルのC220d SEステーションワゴンは37%、320dスポーツ・ツーリングは32%だ。こうした数字となる大きな要因は、ユーザーのディーゼル車への信頼が落ちていることにありそうだ。

価値の推移


ボルボの残価率は、メルセデスやBMWさえ上回る。しかしその絶対的な数字は、抜きんでたものではない。

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