英国の評価 新型スバル・フォレスターeボクサー ハイブリッド版に試乗

公開 : 2019.03.13 10:10

経済面でのメリットはほどほど

より詳しい乗り心地やハンドリングのテストに関しては、正式発表後まで待たなければならない。しかし、スムーズな路面のテストコースではあったものの、比較的大きなボディを持つフォレスターの身のこなしは、充分納得のいくものだった。ステアリングフィールはリニアで正確性も高く、衝撃の吸収性も良く、乗り心地も落ち着いたものだった。

実際の使用環境に近い条件での燃費もまだはっきりとしたことはいえないが、あまり期待はしない方が良いだろう。スバルはeボクサー・システムの導入により、同じ2.0ℓのガソリンエンジンと比較して、11%ほど燃費が向上するとしており、一般道での燃費もわずかながら向上するとのこと。

このeボクサー・ハイブリッドシステムは、電動化技術の導入の入り口に過ぎないように思えるが、スバルにとっては非常に重要な意味を持っている。ただし、三菱アウトランダーは、PHEVの登場によって飛躍的に販売台数を向上させたが、同様の効果を得ることは難しいかもしれない。

それでも、多少だとはいえ走行性能の向上は得られているし、スバルらしい頼りがいと実用性の高いクルマであることにも違いはない。スバルという自動車メーカーの電動技術の導入として、正しいスタートの切り方だと感じた。

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