新型ポルシェ911(992) 日本発表 価格/エンジン/内外装/スペック解説

公開 : 2019.05.28 07:40

ポルシェ911(992)のパワートレイン

エンジンは伝統の水平対向6気筒だが、電子制御のウエストゲートバルブを持つシンメトリック構造の大型ターボチャージャー、完全に新設計のインタークーリング、圧縮比のアップと今回初採用のピエゾインジェクションバルブによりエンジンのレスポンス、パフォーマンス、トルク特性、効率性および回転特性がさらに改善された。

その結果、最高出力は従来型より22kW(30ps)向上した331kW(450ps)/6500rpm、最大トルクは3.1kg-m増加した54.0kg-m/2300〜5000rpmを発生する。

従来型ではリアフェンダー内に配置されていたインタークーラーはエンジンの真上、つまりエンジンフードの下に移動し、空気の導入および冷却された空気の流れを改善し、冷却効率は大幅に向上した。

可変バルブ制御システムのバリオカムプラスは非対称のインテークカムシャフトを用いて、混合気形成と燃焼が改善され、燃料消費および排出量が低下する。低回転域や低負荷においてエンジンがスムーズになったことで、走行快適性も向上している。

このエンジンに組み合わされるミッションは、いまのところ8速PDK(デュアルクラッチ)のみが発表されている。ポルシェの2ドアスポーツカーとしては初めて8速PDKが搭載され、従来型の7速PDKからすべてのギアレシオを一新し、ワイドレシオ化された。

また、パフォーマンスとドライブプレジャーを向上させるスポーツクロノパッケージも、従来型同様にオプション設定されている。

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