7月の「軽」販売、前年割れの要因は? 「2019年7月に売れた日本車」

公開 : 2019.08.21 05:50

新車販売台数クイズ、日本車編です。7月は、軽自動車の新車販売台数が前年割れに。なにが要因だったでしょう?

7月の日本車 販売台数クイズ

text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)

 

Q:2019年7月期の軽自動車の新車販売台数は、前年同月比0.6%減の15万8657台を記録。前年割れとなった主要因は?

「スズキの軽自動車、アルト・ラパン・モードの内装」
スズキの軽自動車、アルト・ラパン・モードの内装」

A:軽自動車市場で高いシェアを占めるスズキの落ち込み。

スズキは4月に検査不正問題に伴う大規模なリコールを発表し、その立て直しに奔走している影響で、前年同月比11.2%減の4万3766台と大きく数字を落とした。ただし、ライバルのダイハツホンダ日産は数字を伸ばしていることから、軽自動車市場全体としての販売は堅調。

スズキ持ち前の創意工夫で苦境を乗り越えられれば、今後、前年実績超えを記録する可能性は十分にある。

7月の新車販売 2か月ぶりにプラス

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会がまとめた2019年7月の全体での国内新車販売台数(速報値)は、前年同月比4.1%増の45万9456台と2か月ぶりに前年実績を上回った。カテゴリー別では、登録車が同6.7%増の30万799台と2か月ぶりのプラス。一方で軽自動車は、同0.6%減の15万8657台と2か月連続でのマイナスとなった。

7月の登録車のブランド別新車販売台数では、新型RAV4や一部改良を行ったプリウスPHVなどの販売が好調なトヨタ自動車が前年同月比8.0%増(14万5600台)、車種強化を果たしたヴェゼルや一部改良を行ったシャトルなどのセールスが堅調なホンダが同13.7%増(3万4951台)、「マツダ+車格を示す数字」の新車名戦略を展開するマツダが同15.1%増(1万3972台)、改良モデルのフォレスターレヴォーグなどを発売したスバルが同3.0%増(1万469台)、NXやRC Fのマイナーチェンジを行ったレクサスが同39.7%増(5144台)、ディーゼルエンジン仕様を加えたエクリプスクロスが注目を集める三菱自動車が同9.1%増(3771台)とプラスを達成。対して、日産自動車が同7.3%減(3万2722台)、スズキが同15.5%減(9460台)、ダイハツが同6.1%減(2941台)とマイナスに落ち込んだ。

「新型ダイハツ・タント・カスタム」
「新型ダイハツ・タント・カスタム」

軽自動車の7月のブランド別新車販売台数は、新型タントを発売したダイハツが前年同月比2.6%増(5万2329台)を記録して4か月連続でのシェアトップにつく。最大のライバルのスズキは同11.2%減(4万3766台)と苦戦し、前月と同様に第2位に位置。また、NボックスNバンの販売が堅調なホンダは同3.1%増(3万1077台)、デイズを新型に切り替えた日産自動車は同16.6%増(1万8352台)とプラスを達成した。eKシリーズを新型に切り替えた三菱自動車は一服感が出ているようで、同15.9%減(4285台)と前年割れとなった。

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