特別なフェラーリ大集合 スペチアーレ・クラシケ・ブランチ御殿場2019 ラフェラーリ・アぺルタが2台

公開 : 2019.10.02 06:20  更新 : 2021.10.11 09:25

フェラーリの貴重なスペチアーレと、クラシック・モデルが一堂に集合。「スペチアーレ・クラシケ・ブランチ御殿場2019」が御殿場ヴィンテージカーズ・ガーデンで行われました。写真24枚でレポートします。

希少なフェラーリ 集結

text&photo: Kazuhide Ueno(上野和秀)

フェラーリ・オーナーにとって春の恒例イベントとして親しまれているフェラーリ・ブランチは、1990年代後半から秋にスペチアーレ・モデルとクラシック・モデルを対象にした特別なブランチを開催してきた。

日本で唯一のフェラーリ社公認クラブであるフェラーリ・オーナーズクラブ・ジャパン(FOCJ)は、その歴史を受け継いで秋の恒例イベントとして「スペチアーレ・クラシケ・ブランチ御殿場」を復活させ、今年で5回目の開催となる。

70周年記念限定モデルとして送り出されたラ フェラーリ・アぺルタは2台が参加。
70周年記念限定モデルとして送り出されたラ フェラーリ・アぺルタは2台が参加。

ここでいうスペチアーレ・モデルは、288GTOに始まる周年を記念した限定モデルで、F40F50エンツォ・フェラーリ、ラ フェラーリを指し、このほかチャレンジストラダーレから488ピスタに至る8気筒ミドシップの限定モデルも含まれる。

雨の予報だったが……

土曜日の天気予報で日曜は5割の確率で雨となっていたため、特別なモデルゆえに他の新しいモデルで参加したメンバーが多かった。しかし開場の頃になると日頃の行いが良かったのか雲が薄くなり、時間が進むにつれ夏を思わせる日差しの快晴になってしまった。

参加が予定されていたエンツォ・フェラーリをはじめとするスペチアーレ・モデルはかなりの数が欠席になってしまい、メインのグリーンには2台のラフェラーリ・アぺルタとF50、4台の599GTO、そして2台の458スペチアーレAと寂しかった。

ヴィンテージ・モデルは雨の予報が出ていたためか屋内展示のディーノを含めて5台だけと寂しかった。
ヴィンテージ・モデルは雨の予報が出ていたためか屋内展示のディーノを含めて5台だけと寂しかった。

同様にクラシック・モデルも出控えた参加者が多く、ディーノ246gt、365GTB/4デイトナと512BBi、348tb、F355ベルリネッタの5台にとどまった。また、旧いモデルゆえ直前にトラブルが発生してしまい数台が欠席することになってしまった。

ブランチの伝統はここでも

スペチアーレ・クラシケ・ブランチはフェラーリ・ブランチの姉妹イベントだけに、特別なプログラムはなく開会のあいさつ程度となる。メインとなるのは参加者同士の懇談・交流であることは春のブランチと変わらない。

今年からレストランの都合で着席フルサービスからブッフェ形式になってしまったのは残念だったが、それぞれのテーブルではフェラーリ・オーナー同士で大いに盛り上がっていた。また食事が一段落したところで先ごろ行われたFOCJ 5周年イベントの映像が上映され、改めてその壮大さに歓声が上がっていた。

近年の8気筒スペチアーレ・モデルである458スペチアーレと488ピスタは数多く集まった。
近年の8気筒スペチアーレ・モデルである458スペチアーレと488ピスタは数多く集まった。

フェラーリ・ブランチのもうひとつの伝統といえるのが早い解散時間だ。悪名高い日曜日の東名高速上り線の渋滞を避けるため、ブランチを早めにスタートさせ12時30分過ぎにお開きとなることで、渋滞が苦手なフェラーリにはありがたい配慮といえる。

次のブランチは来春に通常版の開催が予定されている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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