【公道走行距離の最長記録】日産リーフ「グランドドライブ」 自動運転システム搭載 英国

公開 : 2020.03.10 11:50

自動運転機能が搭載された日産リーフが、最長記録となる370kmの公道の走行に成功しました。英クランフィールド大学、日産、日立などが共同で開発したこのシステムは、より人間に近い自然なドライビングを目指しているそうです。

もくじ

370kmの公道の走行に成功
AUTOCARの乗車体験
より自然な自動運転システム
ドライバーの行動傾向を反映
グランドドライブ

370kmの公道の走行に成功

text:John Evans(ジョン・エバンス)

テスト用に自動運転機能が搭載された日産リーフ「グランドドライブ」は、英国ベッドフォードシャー州クランフィールドにある、同社のテクニカルセンターから、サンダーランドの工場までの370kmを走破した。

自動運転車が走行した公道としては、最長記録となる。

日産 リーフ・グランドドライブ
日産 リーフ・グランドドライブ

自動運転技術の大きな一歩となったイベントで使われたこのルートには、高速道路、縁石や白線のない道、複雑な環状交差点、複数の信号機などの課題が含まれており、高速道路では追い越しも行った。

今回の試みは、ヒューマンドライブと呼ばれる1350万ポンド(18億円)の開発プログラムの一環として実施された、2つのテストの1つで、より人間に近い自動運転車(AV)体験を実現するため、30か月以上にわたって実施された。

2つ目のテストである、テストトラックベースのアクティビティでは、機械学習を使用して、人間に似た運転行動と自動技術を組み合わせ、自動運転車のユーザーエクスペリエンスをどのように向上できるか調査した。

このテストは、クランフィールド大学の自動運転車イノベーションのためのマルチユーザー環境(MUEAVI)施設で実施された。

リーフには、日立が開発したAIシステムが搭載されており、以前に遭遇した交通シナリオとソリューションに関するデータが蓄積される。

データにより「学習体験」を形成し、車両が同様のシナリオ、たとえば、障害物を避けて安全な迂回ルートを走行する際に、機械的ではなく自然な動きで対処できる。

トライアルは日産のエンジニアが主導し、コネクテッド・オートノマスビークル・センター(CCAV)とイノベートUK、さらに9つのコンソーシアムパートナーを通じて、英国政府から資金提供を受けている。

日本の日産本社は、2023年まで資金を提供することを約束している。

AUTOCARの乗車体験

AUTOCARは、グランドドライブが走行したルートのうち、21km(クランフィールドからM1のサービスステーションまでの往復)を、記録を達成したリーフと同様の自動運転車両で体験した。

最初の5kmは、開発中にプログラムの管理組織、カタパルトのエンジニアチームによって縁石のない道、途切れた車線、凹凸、道路標識などの詳細がすべて忠実に再現されたバーチャルの道を体験した。

日産 リーフ・グランドドライブ
日産 リーフ・グランドドライブ

その後、自動運転機能を搭載したリーフで実際の道路を走り、その軌跡と動作がこのデジタル視覚化に上書きされた。

より人間に近い体験を提供するために、同じ経路をたどる人間のドライバーからのデータから、車の軌跡を比較、調整している。

乗車中、リーフの動きは自然で、駐車されたクルマの周りをスムーズに迂回走行し、コーナーで減速し、凹凸の上を走行中も正しい方向を保持し、制限速度が変わる場所でも、徐々に加速、減速を行っていた。

複数の信号機があるM1サービスステーションの複雑な迂回道では、赤信号でスムーズに停車し、青に変わると発車し、また次の赤信号で停車した。

高速道路への入口では、徐々に速度を上げて合流し、高速道路に入ると一定の速度で走行した。

グランドドライブのような、追い越しは行わなかった。

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