【究極のメガーヌ対決】R26R vs 275トロフィーR vs トロフィーRニュルブルクリンク・レコード・エディション 前編

2020.03.28

サマリー

ルノーが誇るハードコアなメガーヌ3世代を乗り比べてみました。R26Rに端を発するこのシリーズですが、古いモデルよりも新しいメガーヌの方が優れているのでしょうか? それぞれがニュルブルクリンク最速FF量産モデルに君臨したなかでも特別な1台を見つけ出します。

もくじ

史上最高のホットハッチ
狙いはノルドシュライフェ最速
際立つタイトさ
いまも変わらぬフィール
小さなバン?
はるかに野蛮で強烈

史上最高のホットハッチ

個人的にはこれまで275トロフィーRこそが常にメガーヌ史上最高のホットハッチだった。

自分でも理由はよく分からないが、メガーヌ最高のモデルと言えば、このクルマのことを意味していたのだ。

ホットハッチ好きの間で意見がまとまることは珍しい…。
ホットハッチ好きの間で意見がまとまることは珍しい…。

そのクーペ風ボディはまるで岩のような剛性を誇り、現行メガーヌと比べても古さを感じさせない一方で、300psにも満たないその控え目なパワーは、依然として古き良き時代のホットハッチを彷彿とさせた。

そして、このメガーヌはニュルブルクリンクでステアリングを握ったことのある唯一のモデルでもあった。

このサーキットを舞台に、ルノー・スポールが手掛けた特別なメガーヌたちは、その時々の量産FFモデル最速のラップタイムを記録することで名声を獲得してきたのだ。

もちろん、だからといってそれだけでメガーヌの偉大さが保証されるわけではないが、ニュルブルクリンクにおける実績がその助けとなったことは間違いない。

そして、個人的には275トロフィーRこそが、傑出したモデルのなかでもさらに傑出した存在だと感じて来た。

だが、今日こうして同じ場所に3台のメガーヌを集めることで、本当に偉大な1台が明らかとなるだろう。

2008年、R26R、またはR26.Rと呼ばれたモデルからこの特別なメガーヌのシリーズはスタートしているが、この名前の影響を受け、キアはCee’dの表記をCeedへと改めている。

狙いはノルドシュライフェ最速

R26Rの前にもホットなルノー製モデルというものは存在している。

なかでももっとも衝撃的だったのが車体中央にV6エンジンを搭載した「3リッターのクリオ」であり、当時フォルクスワーゲンのトップを務めていたフェルディナンド・ピエヒも関心を示したと言う。

多くの重要な部分でR26Rはその年齢を感じさせない。
多くの重要な部分でR26Rはその年齢を感じさせない。

さらにクリオV6の前にも、グループBラリーマシンのホモロゲーションモデルとして、ミッドシップ化されたスペシャルなルノー5が登場している。

だが、R26Rはこうしたモデルとは異なる戦いを念頭に生み出されたのであり、独自の方法でこうしたルノー製モデルの伝統を受け継ごうとしていた。

ルノーはこのメガーヌをノルドシュライフェ最速の量産FFモデルにしようと考えたのだ。

ノルドシュライフェ最速の地位を手に入れても、それが必ずしも偉大なドライバーズカーであることを証明する訳ではないが、ルノーはすでに軽量なこのハッチバックから、さらにリアシートを取り外し、サイドとリアのウインドウをプラスティックへと変更することで、123kgの減量を行っている。

その結果、テストドライバーのヴィンセント・ベイルがステアリングを握り、オプションのトーヨー製サーキット専用タイヤを履いたR26Rは、ニュルブルクリンクを8分17秒で周回することに成功している。

ディエップにある古く(そして新しい)アルピーヌの工場から送り出されたR26Rの数は450台と極めて少ないが、ルノーUKではそのうち230台を英国に導入するという積極性を見せた。

だが、結果は彼らが期待したものとは程遠かった。

 
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