【アルピーヌA310とロッチデール、ロータス】英編集部お気に入りのFRPスポーツを選出(1)

2020.03.28

サマリー

歴史的なスポーツカーから、マニアックな名車まで様々な個性。英国編集部のスタッフが、お気に入りのグラスファイバー・ボディを持つスポーツカーを選出しました。偏見混じりの選りすぐりの10台を、4編に分けてご紹介します。

もくじ

アルピーヌA310 V6
デロリアンと共通するシャシーレイアウト
ロッチデールGT
歴史的な雰囲気と美しい曲線
ロータス・エリートSE
チャップマンの信じていたすべて

アルピーヌA310 V6

text:C&SC Team(クラシック&スポーツカー・チーム)
photo:Olgun Kordal(オルガン・コーダル)/Max Edleston(マックス・エドレストン)/James Mann(ジェームズ・マン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

どの角度から見ても破格の美しさ

ポール・ハーディマン(Paul Hardiman)

コンコルドのように鼻先の折れたフロントノーズ。くさび形のシルエットを描くアルピーヌは、今回集まったFRPスポーツカーの中では少し場違いに見える。

アルピーヌA310 V6
アルピーヌA310 V6

前後で異なるタイヤサイズのおかげで、フロントとリアには別サイズのスペアタイヤが収まっているのが、フランス車らしい。だが、よくできたパッケージングでもある。

アルピーヌA110にかわって1971年に登場したA310。フロントノーズには、当初6灯のヘッドライトが収まっていた。UFOといえばアダムスキー型だったような時代、フォルムはとても洗練されている。

ボディは大きくなり、車重も増えたが、当初はA110と同じ4気筒エンジンを搭載。フランスのアルピーヌによって生み出されたFRPのワンピースボディは、どの角度から見ても破格の美しさだ。

ボディを真横から見ると、ストラトスのように短いホイールベースに気付くが、ラインは直線的で無駄がない。1976年になると、A310はロベール・オプロンの手によってわずかな変更を受けた。

ヘッドライトは4灯となり、ホイールアーチのリップとバンパーは拡大。フロントリアにはスポイラーも追加されている。

新開発された90度のV6 PRVエンジンは、スポーツカーらしく唸り声も強い。1981年になると、S2にアップグレード。ホイールのスタッドボルトは4本へと増えている。

1977年にギ・フレクランがフランスラリーのグループ4でチャンピオンを獲得するが、A310の売れ行きは延びなかった。1979年に自国市場で最も多く販売されたが、それでも781台。1984年には、663台しか作られていない。

 
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