【コロナ対応で有利?】日本上陸のロンドンタクシー 足元は広々 ソーシャルディスタンスを確保

2020.06.09

サマリー

ロンドンタクシー。日本では今月(2020年6月)から納車が始まります。運転席の後方にはスクリーンが。運転席と後席部を完全に仕切り、マルチフィルターの空調システムで室内換気を行うためコロナ対応にも期待されます。

もくじ

ロンドンタクシーのさらなる進化
コロナ 一般乗客への感染予防で有利

ロンドンタクシーのさらなる進化

text:Kenji Momota(桃田健史)

英国ロンドンを走る、ロンドンタクシー。クラシカルなボディデザインが、歴史ある街並みによく似合う。

トヨタが製造する日本のジャパンタクシーは、ロンドンタクシーをモチーフとしたようにも思える……。

LEVC(ロンドン・エレクトリック・ヴィークル・カンパニー)の「TX」
LEVC(ロンドン・エレクトリック・ヴィークル・カンパニー)の「TX」    LEVC

ロンドンタクシーの原点は、1940年代のブリティッシュモーターコーポレーション。80年代~90年代、筆者がロンドン出張の際に利用していたモデルはモースティンを名乗っていた。

その後、2010年に入り、英国政府主催の次世代自動車に関する国際カンファレンスに参加すると、体験試乗できたのがロンドン・タクシー・カンパニーという企業名のでロンドンタクシーの電動版だった。中国の吉利(ジーリー)汽車が買収し、電動車として再生させたのだ。

ジーリーホールディングといえば、スウェーデンのボルボを傘下におさめる、中国の中堅自動車グループ。ボルボ向けでのプラグインハイブリッド車開発など、近年の電動化シフトは、中国でEVシフトを積極的に進めるジーリーの影響が大きい。

2017年、ロンドンタクシーはLEVC(ロンドン・エレクトリック・ヴィークル・カンパニー)に改名し、量産体制を強化。

2020年1月には最新モデル「TX」の日本導入を発表し、さらに今回、新型コロナウイルス対策への有利性を強調した。

コロナ 一般乗客への感染予防で有利

日本でのコロナ対策車といえば、ホンダが4月から「オデッセイ」と「ステップワゴン」使っい、感染者を搬送するための車両提供を仕立てた。

トヨタも、同様の目的でジャパンタクシーをベースとした車両を東京江戸川区などへ提供を始めた。

LEVC TXの車内。運転席と後席部を完全に仕切っている。
LEVC TXの車内。運転席と後席部を完全に仕切っている。    LEVC

一方で、LEVCが今回発表した「TX」ベースの車両は、タクシー事業として一般乗客に対する感染予防を考慮したものだ。

最大の特長は、車内でのソーシャルディスタンスである。

もともとロンドンタクシーは、後席の足元スペースはかなり広い設計だ。「TX」の場合、全長4855mm×全幅2036mm×全高1880mmと大柄で、運転席と乗客が座る後席とは約2mも離れている。

結果的に、ウィズコロナでの新しい生活様式におけるソーシャルディスタンスを確保できるというわけだ。

運転席の後方には、ドライバープロテクションスクリーンを設けている。

ただし、感染者の搬送用車両のように、運転席と後席部を完全に仕切り、コンプレッサーによってそれぞれの空間の圧力差を設けるシステムはなく、マルチフィルターの空調システムで室内換気を行う。

日本では今月(2020年6月)から納車が始まるロンドンタクシー。

ウィズコロナ時代に、日本での需要は伸びるのだろうか?

 

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