【12年ぶり全面刷新】日産フェアレディZ プロトタイプ世界公開 外観は歴代ヒント CEO「Zは日産の魂そのもの」

公開 : 2020.09.16 10:23  更新 : 2020.09.16 10:36

日産は「フェアレディZ」のプロトタイプ「フェアレディZプロトタイプ」を世界公開。V6ツインターボに6速マニュアルミッションを組み合わせます。社長兼CEOの内田誠は「日産のスピリットそのもの」と言います。

「Zは日産のスピリットそのものです」

text:Taro Ueno(上野太朗)

日産は「フェアレディZ」のプロトタイプモデル「フェアレディZプロトタイプ」を公開した。

フェアレディZプロトタイプは、内外装のデザインを一新。V6ツインターボエンジンとマニュアルトランスミッションを組み合わせる。

日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)
日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)    日産

「ピュアスポーツカーのZは、日産のスピリットそのものです」(社長兼CEOの内田誠)

「そして今取り組んでいる事業構造改革ニッサンネクストの、とても重要なモデルでもあります。ニッサンネクストは、AからZ、つまり他がやらぬことをやる、わたしたちの姿勢を表しています」

「Zのファンであるわたしが、今日、このフェアレディZプロトタイプを発表できることを誇りに思います」

新型Zの外観 過去モデルのオマージュ

「レトロモダンなテーマと、フューチャリズムを組み合わせることはわれわれにとっての挑戦でした」(グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ)

「デザイナー達は、歴代のモデルを振り返り、数えきれないほどのスケッチを描き、多くの議論を重ね、この『フェアレディZプロトタイプ』にたどり着きました」

日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)
日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)    日産

日本のデザインチームによって描かれ、開発されたフェアレディZプロトタイプは、初代S30型のシルエットやフロント&リアのアイコニックなモチーフを引き継いだ。

また、歴代Zの持つ黄色をソリッドパールの光と影のコントラストにより開発。

「さらにブラックルーフとの組み合わせによりモダンで未来的なカラーコンビネーションをデザインしました」(日産)

ライト S30ヒント 2つの半円にも意味

フードのバルジ形状やLEDヘッドランプのティアドロップ形状は、S30型をオマージュ。また、四角いジオメトリックなグリル開口も歴代Zの持つアイコンを継承している。

内側の楕円形のフィンはリアコンビなどにも使われている統一されたグラフィックによってZ独自の世界観を印象づけることを目指した。

日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)
日産フェアレディZプロトタイプ(2020年)    日産

「LEDヘッドライトにある2つの半円のデザインは、1970年代に販売された『240ZG』をイメージしています」

「『240ZG』はヘッドライトのドーム型レンズによって円状のリフレクションを作り出すデザインを採用していました」

「われわれはそのユニークな特徴と、そのZらしさを大事にし『フェアレディZプロトタイプ』に反映しました」(グローバルデザイン担当専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ)

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