【じっくり見たい】ルノー・ルーテシア新型 サイズは小型化 外観/内装/トランク/前席・後席、細部まで撮影

公開 : 2020.10.15 21:28  更新 : 2021.10.11 09:37

欧州Bセグ・ベストセラーの「ルノー・ルーテシア」が、フル・モデルチェンジされ日本に導入されました。実車の内装/トランクなどを撮影。すべてが刷新された新型は、先代よりコンパクトになったことに注目です。

Bセグの本命 いよいよ上陸

text&photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

2019年。ヨーロッパで激戦のコンパクト・クラス(Bセグメント)において、トップとなる販売台数を記録したのが、仏ルノーの基幹モデルであるルーテシアだ。

現地では「クリオ」と称されるが、日本では商標の関係から初代からルーテシアと呼ばれている。

ルノー・ルーテシア新型
ルノー・ルーテシア新型    上野和秀

新型ルーテシアは1990年にデビューして以来第5世代となる。

モデルチェンジごとに大型化していく潮流のなか、ルーテシアは先代よりわずかながらコンパクトになったのはニュースといえる。

そのボディサイズは、全長4075mm(先代比-20mm)、全幅1725mm(-25mm)、全高1470mm(+25mm)というもの。先代に比べて、短く、狭くなっている。アンテナの形状もあって、全高の値はやや高くなった。

それでも取り回しの良さを優先させたことは、タウンユースの多いBセグメントカーだけに評価できる点だ。

新型ルーテシアで注目したいのは、ルノー日産三菱アライアンスにより新設計されたCMF-B型プラットフォームを初めて採用したモデルということ。

先代に比べ20kgの軽量化を達成しながら、高い剛性を実現。

シャシーの剛性が高められたことから、サスペンションがしなやかに動き、乗り心地を向上させるとともに、優れたハンドリングを獲得。あわせてノイズと振動の低減も果たし、クラスを超えた基本性能を確保したという。

リアのスタイリングが印象的

エクステリア・デザインは成功を収めた先代をより洗練させたもので、官能的な曲線で構成されたスタイリングはBセグメントを越える存在感を放つ。

先代では主張のあったリアフェンダーは滑らかな曲面で構成され、フォルムをより引き締めている。

ルノー・ルーテシア新型
ルノー・ルーテシア新型    上野和秀

フロント周りでは拡大された開口部のほか、LEDヘッドランプの外側から下に回り込むCシェイプと名付けられたデイタイムランプが印象的。

フロントバンパーの補助灯の横に内蔵されたエアディフレクターにより空気抵抗を抑え、燃費も向上したという。

ドアハンドルを目立たなくしたリアドアも継承。リア周りでは、ハッチドアとバンパーが一体化されたデザインにより、凝縮感を高めた。テールランプもCシェイプが反復される。

大きく変更されたのがインテリア・デザインだ。

アップデートされたインテリア

新型ルーテシアの内装は、ドライバー・ファーストで「スマートコクピット」として構築。

スイッチ類やレバーの質感を高めるとともに、主要なボタン類はピアノタイプにされるなど、扱い易さと触感を考慮。

ルノー・ルーテシア新型の前席内装
ルノー・ルーテシア新型の前席内装    上野和秀

クルマに包まれた感覚になるようにドライバーに向けてレイアウトされ、クラスを越えた質感で仕上げられている。

装備として注目したいのは、インフォテインメント・システムの「EASY LINK」。

ダッシュボード中央に7インチのタッチスクリーン・ディスプレイを配置。スマートフォンとの連携を可能にするミラーリング機能により、使い慣れたナビゲーションや音声入力を利用できる。

このほか、計器類はドライバー正面に配置された7インチのデジタル・インストゥルメント・パネルに、様々な情報を表示できる。またパーキングブレーキは電動化された。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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