【新型スバル・レヴォーグ】なぜJAL格納庫で発表会見? 舞台は成田空港の整備地区 2社共有、安全の意味

公開 : 2020.10.16 05:50  更新 : 2020.10.16 14:13

アイサイトX装着率93%

スバルによると、新型レヴォーグは2020年8月20日の先行予約以来、10月14日までに累計受注台数は8290台に達した。

これは、導入初年度の計画販売台数である月2200台でみると、約2倍のペースである。

新型レヴォーグの開発統括者である商品企画本部PGM(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の五島賢氏。
新型レヴォーグの開発統括者である商品企画本部PGM(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の五島賢氏。    スバル

注目されるのは、アイサイトXを搭載する「EXグレード」の選択率が、レヴォーグ全グレードで93%と高いことだ。

新世代アイサイトは全車標準装備なのだが、グレードのGT、GT-H、さらにSTIスポーツそれぞれに+税込み38.5万円でアイサイトXを含む上級パッケージへアップグレードできる。

次世代アイサイトおよびアイサイトXは、これまでのアイサイトVer.3からハードウエアとソフトウェアなどスバルと協業する部品メーカーも含めて刷新した、まったく別物である。

中村社長の次に、新型レヴォーグの開発統括者である商品企画本部PGM(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の五島賢氏が登壇した。

自身の祖父が、旧中島飛行機に、また父が富士重工業に従事しており、「わたしはスバル3代目。(スバルブルーという)青きDNAがある」と自己紹介した上で、新型レヴォーグに対して「スバルとしての革新魂を未来につなぐ」と熱く語った。

その上で、レヴォーグの設計思想は、継承と超革新だと改めて主張。

スバルが継承してきた価値と先進技術の融合で、「移動を感動にかえる」と言い切った。

JALとスバル、安全に対する考え方

会見の後半、トークショーがおこなわれた。

日本航空からの出席者は、整備本部の統括者である、北田裕一氏だ。

スバル新世代アイサイトのデバイス構成。
スバル新世代アイサイトのデバイス構成。    スバル

スバルの五島氏が同乗し、羽田から川崎方面に向かい新型レヴォーグを公道試乗した。

感想としては「守られている」という気持ちになったという。

スムーズな加速と減速や、レーンキーピングの安定性など、たんに運転が楽になるだけではなく、運転中に安心を感じることができる機能を持つクルマだと実感したというのだ。

また、五島氏が飛行機をイメージして企画した「デジタルコックピット」と呼ぶ車内装備についても、北田氏は「必要な情報がコンパクトに最適化されている」と飛行機との親和性を感じたともいう。

最後に、コロナ禍で世の中で移動に対する考え方が変わったかについては……。

「新しい生活様式のなかでも、人の本質的な欲求である、どこかにいきたい、誰かに会いたいう思いは変わらない。ならば、安心安全で移動できる移動が必要だ」という北田氏。

対して五島氏は「グランドツーリング思想の中で、移動を安全にしていきたい」とレヴォーグの思想を改めて主張した。

「すべての移動を感動に変える」

日本航空もスバルも、同じ気持ちを抱きながら前に進んでいる。

ライブ会見を観ながら、そう感じた。

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