【スバル・アップグレード・サービス】1ランク上のレヴォーグを楽しむ! コンフォートとダイナミック領域で違いを体感

公開 : 2026.04.16 11:45

昨年登場した『スバル・アップグレード・サービス』に、『コンフォートクワイエットパッケージ』と『ダイナミックモーションパッケージ』がレヴォーグ(VN型)向けに追加されました。斎藤聡が装着車と非装着車を比較します。

これまでより踏み込んだメニュー

昨年スバルから、ユーザーに嬉しいサービスが発表された。『スバル・アップグレード・サービス』だ。

すでに『アクティブダンパーeチューン』(レヴォーグ用)、『スポーツダンパーeチューン』(BRZ用)というメニューを提供し好評を博しているが、今回はレヴォーグ(VN型)向けにふたつ、これまでより踏み込んだメニューが用意された。

『スバル・アップグレード・サービス』を装着車(青い車両)、非装着車(赤)で比較試乗。
『スバル・アップグレード・サービス』を装着車(青い車両)、非装着車(赤)で比較試乗。    平井大介

それが『コンフォートクワイエットパッケージ』と『ダイナミックモーションパッケージ』だ。

コンフォートクワイエットパッケージは、車体各部へ吸音材や制振材を最適配置したコンフォート仕様で、静粛性を大幅にアップしているのが特徴。

一方のダイナミックモーションパッケージは、サスペンションパーツ(フロントロワアーム/ピロボールブッシュと湾曲形状タイロッドエンド)に加え、ハンドリングに寄与する前後サスペンション締結部回りの締め付けトルクの最適化が行われている。

アップグレードの効果は明瞭

今回試乗することができたのは、コンフォートクワイエットパッケージとダイナミックモーションパッケージを組み込んだレヴォーグの2.4Lモデル。比較用にノーマルの2.4Lにも試乗することができたので、アップグレードの実力を考察してみたいと思う。

結論から言うと効果は明瞭。分かりやすく、またレヴォーグの魅力を引き出すものだった。メーカーだからできるスペシャルチューンという印象だ。

室内の静音効果は明らかで、路面を問わず静かと感じるレベルだった。
室内の静音効果は明らかで、路面を問わず静かと感じるレベルだった。    平井大介

走り出してまず感じたのは、その静かさ。静音効果は明らかで、特に中高周波系の耳障りなロードノイズがきれいに抑えられており、路面を問わず静かと感じるレベルだ。

制振材、吸音材をふんだんに使った高級車のような静かさだと感じたが、資料を見るとまさにそのとおり。

実際にフロント/リアドアパネル、リアクオーターパネル(ラゲッジルーム側面)、リアクオーターとリム、リアフロアパンに制振材が配置され、リアゲートトリムに吸音材、ルーフパネルには制振材と吸音材と、クルマほぼ全周に制振材、吸音材が張り巡らされているのだ。

上手に過敏さが抑えられている

一方、ダイナミックモーションパッケージの効果もはっきりと現れていた。まず感じるのは、ステアリング中立(直進)付近の手応えがしっかりとしていること。そこからステアリングを切り出した時の応答もリニアになっている。

興味深いのは、単純に応答がシャープになっているわけではなく、上手に過敏さが抑えられているところ。聞けば、湾曲形状タイロッドエンドが応答の鋭さを適度に穏やかにしているという。

湾曲形状タイロッドエンドが、応答の鋭さを適度に穏やかにしているという。
湾曲形状タイロッドエンドが、応答の鋭さを適度に穏やかにしているという。    平井大介

またもうひとつ、ステアリング、サスペンション回りの締結力を適正化。具体的には、エンジンマウントクロスメンバー、クロスメンバーボディ、フロント/リアアクスルナット、トレーリングリンクハウジング(リア)のボルト締結力を、規定トルクの上限で揃えている。

その効果だと思うのだが、例えば高速道路でのレーンチェンジではステアリング操作とクルマの動きがピタリと一致して、一体感のある操縦感覚があった。ノーマルも単体で乗ると悪くないが、比べると精度感は数段上だ。

走りを構成する主要な要素がグレードアップしており、1ランク上のレヴォーグを楽しむことができる。

価格はコンフォートクワイエットパッケージが7万3000円(税抜き/工賃込み)、ダイナミックモーションパッケージが12万円(同)と、内容と効果を考えたら決して高くないと思う。

今回は車両には装着されていなかったが、この他に『ウルトラスエードパッケージ』として、ダークネイビー(青)とバーガンディ(赤)のスエード生地を用いたステアリングとシフトノブを用意。ステアリング6万円、シフトノブ2万1000円(同)というから、そちらにも注目だ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    斎藤聡

    1961年生まれ。学生時代に自動車雑誌アルバイト漬けの毎日を過ごしたのち、自動車雑誌編集部を経てモータージャーナリストとして独立。クルマを操ることの面白さを知り、以来研鑽の日々。守備範囲はEVから1000馬力オバーのチューニングカーまで。クルマを走らせるうちにタイヤの重要性を痛感。積極的にタイヤの試乗を行っている。その一方、某メーカー系ドライビングスクールインストラクターとしての経験は都合30年ほど。
  • 撮影 / 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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