【価格/サイズ/Mモデルは?】BMW 4シリーズ・クーペ新型、日本発売 420iとM440i xドライブを解説 ハンズ・オフ機能も

公開 : 2020.10.16 10:05  更新 : 2020.10.16 10:21

新型「BMW 4シリーズ」が日本発表。大きなキドニーグリルが目印の新型。420iに加えて、Mモデルの「M440i xドライブ」が導入されます。価格、デザイン、内装、ハンズ・オフの運転支援を解説します。

はじめに 新型4シリーズとは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)
写真はすべて欧州仕様となります。

10月16日。BMW日本法人は、「4シリーズ・クーペ」をフル・モデルチェンジして発売した。

4シリーズは、3シリーズのクーペ(およびカブリオレ)として、2013年に初代モデルが誕生した。

BMWのディンゴルフィン工場で量産が開始された新型4シリーズ・クーペ
BMWのディンゴルフィン工場で量産が開始された新型4シリーズ・クーペ

それまでは、3シリーズのクーペ/カブリオレとしてラインナップしていたのだが、BMWの車種体系が、奇数はセダン/ツーリング(ワゴン)などコンべンショナルなモデル、偶数はクーペやカブリオレなどスペシャルティな要素が強いモデルと分けられるようになり、3シリーズとは別の車種となった。

1シリーズと2シリーズ、5シリーズと6シリーズも同様な関係にある。

さて、今回のフル・モデルチェンジで第2世代となった新型4シリーズ・クーペは「3シリーズのクーペ版」ではなく、別のモデルであることを主張。

昨年のフランクフルト・モーターショーで発表された「BMW コンセプト4」が、ほぼそのままのスタイルで新型4シリーズ・クーペとなって登場した。本国では、早くもカブリオレ(コンバーチブル)も発表されている。

そんな4シリーズ・クーペの概略を紹介していこう。

新型4シリーズ 外観

新型4シリーズ・クーペのスタイリングでまず目につくのは、フロントまわりのデザインだ。

BMWのアイコンとなっているキドニー・グリルは、最近ではどのシリーズでもモデルチェンジのたびに大きくなる傾向があったが(かつてはグリルの中にキドニー・グリルが存在していたのだが、いつのまにかキドニー・グリルがグリルそのものに)、今回の4シリーズ・クーペでは今まで以上に、縦に幅を持たせて大きくなっている。

BMWのディンゴルフィン工場で量産が開始された新型4シリーズ・クーペ
BMWのディンゴルフィン工場で量産が開始された新型4シリーズ・クーペ

これは、1930年代に一世を風靡したBMW 328、1960年代に登場したBMW 1600やBMW 2002などと同様に、キドニーグリルを縦型にデザインすることで、3シリーズとはまったく異なり、スポーティかつエレガントなキャラクターを際立たせるために採用された。

さらに、キドニー・グリルを大型化することで、その存在感自体を余すことなく表現している。

アグレッシブな顔つきに目が行きがちだが、サイドのデザインは、BMW伝統のショート・オーバーハング、長いボンネット、AピラーからCピラーにかけての流れるような美しいルーフラインやロングホィールベースにより、室内の居住性を高めつつ、クーペらしい美しいプロポーションとなっている。

シルエットは、BMWのクーペ伝統の美しさを踏襲している。

リアまわりにおいては、2シリーズ・グランクーペや8シリーズなど、BMWの他のクーペ同様に、伝統のL字型リア・コンビネーションライトに立体的かつ有機的な曲線を与え、さらにライトまわりをブラックアウトして、BMWのクーペらしい個性的なリアビューを表現している。

ボディサイズは、全長4775×全幅1850×全高1395mm。3シリーズに対して、全長が約
50mm長く、全幅が約25mm広くなっている。

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