【オモシロレース車両】ホンダアクセス NワンRS新型/ホンダeをカスタム Kクライム、eドラッグでレースに

公開 : 2021.01.15 14:45  更新 : 2021.10.11 09:39

ホンダアクセスが、2台のレース用モデルをバーチャルオートサロンで披露。新型NワンRS、そしてホンダeをベースにしたものです。ショーカーではなく実戦に投入されるので期待大。

Nワン新型でヒルクライム

text:Kazuhide Ueno(上野和秀)

ホンダ車純正アクセサリーを手掛けるホンダアクセスが、「バーチャルオートサロン」で遊び心あふれる2台を発表。なんとホンダeとホンダNワンRS新型をレース用にして、実際に参加しようというプロジェクトなのである。

1台目のレース仕様は、軽自動車の新型「NワンRS」がベースで、ヒルクライム競技に挑むプロジェクト。

ホンダアクセスが発表したK-CLIMB(Kクライム:新型NワンRSがベース)
ホンダアクセスが発表したK-CLIMB(Kクライム:新型NワンRSがベース)    ホンダアクセス

ヒルクライムにちなみ「K-CLIMB(Kクライム)」と名付けられた。

そのコンセプトは「パワーじゃない楽しさ」に加え「思い通り曲がる」「軽の底力を魅せる!」という、走りを突きつめる想いがベースにあるマニアックなものである。

NワンRSをベースに製作されたもので、「モデューロX」で蓄積されたコントロール性の高さを取り入れて、走りのパフォーマンスを高めている。

モディファイされたのは、走りの要となるサスペンションで、踏ん張り性を追求中。

また、足まわりの変更に合わせてオーバーフェンダーが新たに取り付けられた。

エクステリアではフロントバンパー、グリル、フード、リアバンパーをカーボン製にして軽量化。リア・テールゲート・スポイラーも改良予定。インテリアはロールケージが装着される。

俊敏な走りを見せるNワンRSがベースだけに、足まわりを突きつめて軽量化された「Kクライム」は、軽を越えたパフォーマンスを見せてくれるに違いない。

ホンダeでドラッグレース

EVのホンダeでドラッグレース参戦を目指すのが「e-DRAG(eドラッグ)」だ。

ドラッグレースは発進加速を競う競技で、1/4マイル(400m)の加速タイムを競うもの。本場アメリカでは市販車クラスから専用のモンスターマシンまでが挑んでいる。

 ホンダアクセスが発表したeドラッグ(ホンダeがベース)
ホンダアクセスが発表したeドラッグ(ホンダeがベース)    ホンダアクセス

エコなイメージがあるEVの「ホンダe」でドラッグレースに挑戦するというチャレンジなのだが、実は大いなる可能性を秘めているの。

電動モーターは起動時に最大トルクを発生する特性があり、発進加速は得意科目なのだ。0-100km/h加速ランキングの上位に市販EVが、驚異的なタイムで入っていることからもその速さが分かろう。

今回披露された「eドラッグ」は、参戦を前提に、開発の中途段階で公開。

「モデューロX」の開発で培われた空力と足まわりの技術を投入。駆動力を確実に伝えるサスペンションの煮詰めとスリックが組めるNSX用17インチ・ホイールを採用。

軽量化のためルーフはCFRPに変更、最終的にはフロントフェンダー、フード、バンパーが一体のCFRP化される予定。後席シートは外し、前席はバケットシートになっている。

完成した「eドラック」が実戦で叩き出す驚きのタイムに注目だ。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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