【価格/航続距離は?】マツダMX-30 EVモデル、日本発表 発売日は1月28日 最低地上高/サイズ/車重を解説

公開 : 2021.01.28 11:30  更新 : 2021.03.07 00:16

電気自動車のマツダMX-30が、日本発売されました。EV版は、通勤・買い物向き。長距離ドライブならマイルドハイブリッド版と考えるマツダ。価格/航続可能距離など解説します。

はじめに 電気自動車のMX-30とは

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

1月28日。マツダは「MX-30 EVモデル」を、全国のマツダ販売店を通じて日本発売した。

MX-30は、2019年の東京モーターショーでEVのプロトタイプとして発表された。

マツダMX-30 EV(EV版のベースグレード)専用色のアークティックホワイト。
マツダMX-30 EV(EV版のベースグレード)専用色のアークティックホワイト。

日本に先がけて欧州で昨年の9月からEVモデルの販売が開始。日本市場では、昨年の10月にマイルドハイブリッド・モデルから発売され、続いて今年初めにEVモデルが導入されると予告されていた。

昨年末の集計によると、欧州では既にMX-30のEVモデルが約1万台も登録されており、日本でもマイルドハイブリッド・モデルが3000台以上も登録されている。ユーザーの中心は、独身者、ヤングカップル、そして子離れ世代だという。

MX-30 EVモデルの内外装は、基本的にはマイルドハイブリッド・モデルと変わらない。

ボディサイズは、全長×全幅×全高が4395×1795×1565mm、ホイールベースが2665mm。

全高がマイルドハイブリッド・モデルより15mm高く、最低地上高が変わるだけで、ほかの数値は同じだ。車両重量は、マイルドハイブリッド・モデルのFF車より約200kg重い1650kgとなっている。

では、MX-30 EVモデルのキモであるパワートレインなどを中心に、その概略を紹介していこう。

MX-30 EVモデル パワートレイン/充電

MX-30 EVモデルのパワーユニットは、電力のみで走行が可能なEVを実現する新開発の「e-SKYACTIV」だ。

そのシステムは、交流同期原動機(モーター)、高電圧バッテリー、DC-DCコンバーター、AC普通充電器などの高電圧部品で構成される。

EV(ベースグレード)、EVベーシック・セットの前後席:クロス内装(グレー/ブラック)。
EV(ベースグレード)、EVベーシック・セットの前後席:クロス内装(グレー/ブラック)。

モーターはフロントに搭載し、前輪のみを駆動する2WD。モーターのパワースペックは、最高出力が107kW(145ps)/4500-11000rpm、最大トルクは27.5kg-m/0-3243rpm。

なぜ バッテリー容量35.5kWh?

床下に搭載される駆動用バッテリーはリチウムイオン電池で、総電力量(バッテリー容量)は35.5kWh。

この容量は、車両の資源採取段階から使用後の廃棄にいたるまでのライフサイクル・アセスメント(LCA)からCO2(二酸化炭素)排出量を抑制するため、適切なサイズとして決定された。

EVは走行中はCO2を排出しないとはいえ、バッテリーを製造するときには大量のCO2を排出する。35.5kWhという容量であれば、マツダ3のディーゼル車よりもライフサイクル全体でCO2の排出量を下回ることになる。

ちなみに、この35.5kWhという容量は、「ホンダe」と同じ。日産リーフは40kWhと62kWhだ。

したがって、WLTCモードによる一充電走行距離(航続可能距離)は256kmと短め。マツダでは、MX-30 EVモデルは通勤・街中での買い物など、デイリーユース用とし、長距離を走りたい人には、マイルドハイブリッド・モデルを勧めている。

充電機能は普通(AC)充電および急速(DC)充電の2つの方式を搭載。

普通充電は最大入力6.6kWにまで対応し、急速充電はCHAdeMO規格を採用している。スマートフォンアプリ「MyMazda」を利用して、家の中などクルマから離れた場所からスマホで充電ステータスをチェックすることが可能だ。

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