【530psの高性能クーペ】最後の内燃エンジン世代? BMW新型『M2 CS』発表!
公開 : 2025.05.30 18:45
BMWは、新型『M2 CS』を正式に公開しました。先代F87型の登場から6年ぶりのモデルチェンジとなります。このモデルは、M2として純粋な内燃機関を搭載した最後の世代になる可能性があります。
軽量化と出力向上を実現
BMWは、新型『M2 CS』を正式に公開した。このモデルは、純粋な内燃機関を搭載した最後のM2になる可能性がある。
英国価格は8万6800ポンド(約1680万円)からで、余分な装備を省き、サーキット走行を重視した設計となっている。現行のG87型M2において初の特別仕様であり、先代F87型M2 CSの登場から6年ぶりのモデルチェンジとなる。

新型M2 CSは、標準のM2と同じ3.0L直列6気筒ターボエンジンを採用しながら、最高出力は50psアップの530psを実現。これは、ポルシェ718ケイマン GT4 RS(500ps)を上回る数値となる。
最大トルクは66.2kg-mに達し、許容トルクの関係から8速ATのみの設定となっている。BMWによると、MT仕様は最大56kg-mまでしか対応できないうえに、MT車の需要減少も理由として挙げている。
『CS』の名にふさわしく、徹底した軽量化が図られている。カーボンファイバー製のルーフやトランクパネルなどの採用により、標準M2比で30kg軽量化され、車重は1700kgを達成。これにより、0-100km/h加速は3.8秒を実現した。
ほぼフルチューンといえる内容
パフォーマンス面では、エンジンマウントの強化、専用セッティングのサスペンション、ステアリング、ブレーキ、ディファレンシャルの強化など、走行性能を大幅に向上させている。さらに「アグレッシブなサウンド」を奏でるチタン製Mパフォーマンス・エグゾーストもオプションで設定される。
車高は標準モデルより8mmローダウンされ、エクステリアも専用のカーボンパーツによって刷新。ダックテールスポイラー一体型のトランクリッド、大型リアディフューザーなどが特徴となっている。ホイールは、専用のゴールデンブロンズ仕上げの軽量アルミホイールを装備。ボディカラーは、ブラックサファイア、ポルティマオ・ブルー、ブルックリン・グレー、ベルベット・ブルーの4色から選択可能だ。

インテリアにはアルカンターラ巻きステアリングホイール(カーボンパドル付き)、Mカーボン・バケットシート(オプション装備だったものを標準化)、カーボン製センターコンソール、赤いCSバッジなど、特別感を演出している。
ハードコアなモデルでありながら、ヒーテッドステアリングホイール、3ゾーンエアコン、ヘッドアップディスプレイ、ハーマンカードン製サウンドシステムなど、快適性も両立。
M2 CSは限定生産モデルとして展開され、英国では今夏後半よりデリバリー開始予定となっている。